90 ページ40
ASide
ベルモットの用事は仕事だった。
とある豪邸で開かれるパーティーの主催者を殺すこと。
それが今回の仕事の内容だ。
『…………で?これは何?』
連れてこられた場所は高そうなドレス専門店。
ずらりと並ぶ見たことがない数字。
べ「パーティーへ行くのよ?きちんと正装していかなくちゃ。まさかスーツで行こうなんて思ってないでしょうね」
『……………』
べ「駄目だからね」
『でもドレスなんて着たことがない…………』
べ「馬鹿ね。なんのために私がついてきたと思ってるの?」
まさか…………。
その予感は的中。
私はベルモットの着せ替え人形となったのだ。
着ては脱いで、着ては脱いで。
『ベルモット!もうちょっと露出を控えたのにしてくれない!?』
べ「あら、可愛いからいいと思うけど」
『スースーして変なの!』
べ「ならこれなんてどう?」
『これも露出多い!!』
ベルモットが選ぶ服はどれも肩出しだったり、極端に胸元があいていたり、丈が短かったり………。
殺しに行くのだからもう少し動きやすいものにしてほしい。
『………あ、これは?』
私が選んだのは純白のドレス。
落ち着いたウェディングドレスみたいなものだ。
べ「以外ね。でも素敵よ」
早速試着をすることに。
思ったより胸元があいているが、ベルモットが選んだのよりはマシだ。
そして低めのヒールの靴をあわせる。
試着室から出ると、何故かシャッター音が鳴った。
『え?』
べ「…………本当に花嫁姿ね」
『待って、今何した?』
べ「何って写真を撮ったの」
『なんで?今すぐ消して!』
べ「もうバーボンとスコッチ、あとキャンティにも送っちゃった」
『なんてことするの!?』
ピロン、と私の携帯が鳴る。
恐る恐る見てみれば、通知はどんどん増えていった。
………結局そのメッセージは見ることなく消した。
1075人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sou(プロフ) - 運命が決まるのって11月7日ではないのでしょうか? (2022年3月20日 13時) (レス) @page4 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 終わり...なんですか!?めっちゃ面白いです更新楽しみにして待ってます!頑張ってください! (2020年5月16日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
飾り物。(プロフ) - か、か、、完、、結、だと?! (2020年1月4日 0時) (レス) id: db0db57d74 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅん(プロフ) - 続きみたいです( ; ; ) (2019年10月11日 20時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 続きをください!お願いします。 (2019年6月18日 18時) (レス) id: 14e676a59f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白ウサギ x他1人 | 作成日時:2018年12月4日 1時