検索窓
今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:21,540 hit

二話 ただならぬ関係!? 完 ページ10

「大正解〜!!お久しぶりですね、おじさま!」

Aは嬉しそうにぴょんと飛び上がると、
変化の術をといて、
元の狐耳と尻尾のある姿に戻った。

その姿を見ると玉藻は目を細めて、

「すっかり大きくなられましたね…」

と、なんとも嬉しそうにつぶやいた。


……A、つまり一娘公主はその昔、
玉藻にいろいろな妖術を教わっていた時期があった。

Aの父である九尾の狐が、
その頃いちばん年長者だった玉藻に対して、
じきじきに世話係を命じたのだった。

玉藻は張り切って、
いろいろな技をAに伝授した。

たとえばべつの姿に変身する変化の術、
それに妖狐一族の奥義「火輪尾(ひわお)の術」に、

玉藻お得意の動くものを幻に変える
「幻視(げんし)の術」も丁寧に教えた。

美味しいいなり寿司の見分け方まで教えたら、

「それは父が教えたかったのに…」

と九尾に文句を言われてしまったが。

ありとあらゆる技を覚えて、
玉藻から教えられる妖術がなくなってしまってからは、

Aの母であり女神である女媧が、
どこかに遊びにいく(本神いわく神のつとめのひとつらしい)時など、

修行中でも呼び出されてよくAの子守をしたものだ。

「そんな公主(こうしゅ=姫さま)が、もうこんなに成長されていたとは…」

「そういうおじさまだって、
随分な色男に化けたじゃないの。」

「この見た目はそんなにもてはやされるようなモノなんですか」

「ええ、小さい女の子から大きなお友達まで
大人気間違いなしだわ。」

「お、大きなお友達…?」

「なんでもないわ。
それよりおじさま、この学校に入り込んだ強い霊力の持ち主って、もう誰だかわかったわよね?」

「ええ。一娘姫、あなた以外には考えられません」

「よろしい。
サテ、お仕事が終わったところで、
ひとつ私からお願いがあるのだけど。」

「お願い…ですか?」

三話 列島征服…?→←二話 ただならぬ関係!?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:地獄先生ぬ〜べ〜
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こーむ稲田 | 作成日時:2014年11月30日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。