検索窓
今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:21,539 hit

一話 新ライバル!? ページ3

キーンコーンカーンコーン…

「今日の授業はここまで!」

「起立!礼!」「さよならー!」

そしてなにごともなく放課後になり、

子供達は次々と家に帰っていった。

「A、学校にはもう慣れたか?」

「…先生」

バッグに宿題と筆記用具を詰め込んで下校の支度をしていたAに、
ぬ〜べ〜が声をかけた。

「おかげさまで、みんなともすぐ打ち解けられました。
1年間よろしくお願いします、鵺野先生」

「そんな固くなるな。ぬ〜べ〜でいいよ、ぬ〜べ〜で」

へらっと笑う担任に、少女は目を丸くする。

(この時代の大人というのはこうもヤワでユルいのか)

少女は薄気味悪そうに一瞬顔をしかめたが、
すぐまたもとの笑顔にもどって、

「それじゃ…ぬ〜べ〜先生。
ふふっ…ちょっとまだ照れくさいですね」

「じきに慣れるだろう。それじゃあ、気をつけて帰るんだぞ、A」

「はあい。それじゃ、さようなら。」

バッグを持ち上げて、一礼してからくるりと背を向け、
Aはすたすたと廊下を歩いていく。

その後ろ姿をぬ〜べ〜が微笑ましく見送っていると、
ふいにAがたちどまり首だけちょっと振り返った。

そして、

「ぬ〜べ〜先生、また明日!!」

と言うと、照れくさそうにはにかんでたたたっと駆けていってしまった。

「女媧宮 A…あの子なら大丈夫だな」

ぬ〜べ〜はひとりそう呟くと、

満足げに職員室のほうへ歩いていった。


彼はこの学校にまたも闇の住人が忍び込んだことに、
まだ気づいていない…。

一話 新ライバル!?→←一話 新ライバル!?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
設定タグ:地獄先生ぬ〜べ〜
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こーむ稲田 | 作成日時:2014年11月30日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。