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四話 忍び寄る業火の魔の手…! ページ16

「おぉーい!!誰かいるのか!
いるなら返事をしろーっ!!」

ぬ〜べ〜は、火の海に変わった校舎の中を、
生徒を探して駆け回った。

「おーい!助けにきたぞ!おーーい!」

火に囲まれ、煙にまかれて、
目はジンジンと痛む。

喉は熱風で焼かれて、
声を張り上げるのも苦しかった。

「くそっ…どこにいるんだ!
早く見つけないと、俺も…!」

来た道を振り返る。

すでに燃えて崩れたがれきが積み上げられて、
戻る道は消されていた。

はやく先を急がなければ、
そう思って前を向いた時…

……バキッ、ガラガラガラッ…!!

「し、しまった…!」

ぬ〜べ〜の目の前にも大きながれきが崩れ落ちてきて、

帰る道はおろか、
ゆく道までふさがれてしまったのだ!

「こうなったら鬼の手で無理やり…」

「その必要はなかろうよ、先生!」

「なにっ?」

女の声が響くと、
燃えさかりぬ〜べ〜のゆくてを塞いでいたがれきの炎が、
まるで水をかけられたようにシュウシュウと音を立てて弱まり…
最後には消えてしまった。

そのうえ、
火が消えてもその巨体で道を塞ぐがれきそのものも、
あっという間に灰になって崩れ落ちてしまったのである。

何が起こったのか?
と首を傾げるぬ〜べ〜の前に、人影がひとつ。

「勇者的カツヤク、お疲れ様ですのぅ。

鵺野鳴介……いや、ぬ〜べ〜先生?」

女媧宮 A…神と妖狐のハーフの娘は擬態(変化の術)を解いて、

A、と名乗って使う小学生の姿から、

もとの姿…狐耳としっぽを生やした若い美女の姿に戻った。

終わり ログインすれば
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作者名:こーむ稲田 | 作成日時:2014年11月30日 10時

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