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四話 忍び寄る業火の魔の手…! ページ15

ジリリリリリリ!

4時間目の真っ最中。
突然、非常ベルが鳴り響いた。

非常事態のアナウンスが入る。

「理科室で火災が発生しました。
児童のみなさんは先生の指示にしたがって、
グラウンドに避難してください。」

「火事だ!」
「怖い…!」

どよめく教室内。

いまにもパニックを起こしそうな生徒たち。
ぬ〜べ〜はそれをどうにかなだめて、

「皆落ち着け!防災頭巾をかぶって廊下に出るんだ」

と指示を出した。

扉を開けると、
廊下にははやくも煙がもうもうとたちこめていて、

近い階段のある方を見ると、
なんともう火の赤い輝きがちらちらと見えるではないか。

「とおまわりになるが、やむを得ん。先生についてこい!」

ぬ〜べ〜はさすが教師といったところか、
分かりやすく指示を出して生徒たちをみちびいた。

(生徒たちがよく従っている。
鵺野鳴介……教育者としては荒削りだが、

小学生をあつかう先生として優秀なのは確かなようね)

Aは一度おとなしく脱出してから調査に入るつもりで、

様子を伺いながら生徒たちと一緒になって脱出した。

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作者名:こーむ稲田 | 作成日時:2014年11月30日 10時

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