四話 忍び寄る業火の魔の手…! ページ14
「何者…!」
「私ですよ、鵺野先生」
振り向いたそこにいたのは、
ぬ〜べ〜のクラスの転入生であり、
その正体は女神と妖狐のハーフ…、
女媧宮 A、本当の呼び名は女媧一娘…であった。
「なんだ、Aか。びっくりさせるな」
「ヒトの気配、出せてなかったですか?」
Aは小学生の姿で、
こつこつと靴を鳴らし近づいてきた。
「なにやらコトが起こりそうなようですけど」
「Aにも分かるか。
見ろ、この燃えたもの。
かすかだが妖力の使われたあとがある」
Aはうなずく。
「遠目に見ていても分かりました。
なにやら妖力が集まったなぁー、と思ったら、
ボッと燃え上がったんですものね。」
「妖気が見えるのか!凄いな…」
「女媧の母上さまの血ですかね。
で、どうするんですか?」
Aにたずねられて、
ぬ〜べ〜は頭を掻いた。
「相手が尻尾を出さないかぎり、
どうしようもないんだよなぁ。
まあ、気をつけて見るしかないだろ」
ぬ〜べ〜の言葉を聞くと、
Aはにっこりと笑って、
「私も居場所がなくなるのは困りますから、
協力しますよ」
と言い、ぬ〜べ〜に背を向けてあるきだした
「玉藻みたいなこと言うなぁ…」
とぬ〜べ〜がつぶやいているのを聞いて、
Aはひとりニヤリとしたのだった。
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作者名:こーむ稲田 | 作成日時:2014年11月30日 10時