四話 忍び寄る業火の魔の手…! ページ13
四話 忍び寄る業火の魔の手…!クラスメートを救出セヨ!
ある日の2時間目、最初の異変は起こった。
「なんか焦げ臭くねえか?」
「ほんとだ…」
だんだんと生徒の多くが気づきはじめて、
ざわざわとしだした時。
「あっ先生!花瓶のお花が!」
まっすぐな黒髪の少女…菊池 静が悲鳴をあげて、
教室の隅に飾ってある花瓶を指さした。
「なんだと?」
ぬ〜べ〜が振り向いたとき、
すでに火は消えていた。
しかし花瓶の中で咲き誇っていたバラは、
焦げて黒ずみプスプスと煙をあげていた。
「いきなり燃えたの…私見たわ…!」
「気味悪いな…」
どよめく教室内。
不安がる生徒達にぬ〜べ〜は言った。
「みんな心配するな!
これについては先生が後で調べておく。
さ、授業を続けるぞ」
…授業が終わるまで、異変はなかった。
しかし3時間目には、
「先生!先生!!黒板消し!燃えてるぞ!」
「え?…うわっちい!?」
今度はぬ〜べ〜のもっていた黒板消しが、
燃えた。
……その休み時間、
ぬ〜べ〜は黒ずんだ薔薇と、
黒板消しを前に考え込んでいた。
(わずかだが、妖気を感じる…。
まさか、霊障か、妖怪のしわざか……?)
ううむ、と腕を組んで首をかしげる。
と、その時、背後からなにかの気配がした。
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作者名:こーむ稲田 | 作成日時:2014年11月30日 10時