その師範、継子が大好き【冨岡義勇】part2

継子と師範と遊郭 ページ7

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「花魁になって、結構日がたったなぁ」









Aは、毎晩毎晩男の人を騙しているという罪悪感に苛まれていた。

なぜならAは男の人と肌を重ねている訳ではないからだ。








しこたま飲ませて、酔わせて

“激しい夜をありがとうございます”と書いた手紙を渡して夜のうちに帰らせる。








男は女、しかも名の通る花魁と夜を過ごしたというのにその記憶がないなんて、

手紙も貰っているのにも関わらず言えなかったので、









“彼女との夜は誠に激しかった”


なんて皆に言ってまわっている。


それが、人間の心理を利用した彼女なりの策であった。









今夜もまた同じようにするつもりでいたAであったが、今日はそうにもいかなかった。









「いらっしゃ………え、？」









思わぬ本日の来訪者に、思わず幻覚を見ているのではないかと目を擦ってみるが

やはり、その人である









「し、師範!?なぜここ……」












彼女が言い終わるよりも先に義勇はAのことを押し倒した









「なぜはこっちのセリフだ。なぜ、お前がこんなところにいる」









任務で……と口ごもるがAの返答は聞き入れられず珍しく饒舌な義勇がさらなる質問を加えた









「客を取ったのか？」









取ったと言えば確かにとった。
だが、肌を重ねた訳ではない。









「いや、客を取ったというか……」

「言い訳はいい」









すっっごい理不尽!

てかなんで師範こんなに怒ってるの!?









「今日の相手は俺だ」









頭がパニック状態のまま着物に手がかかる。
てかなにやってんの宇髄さん！！









「やめとけ冨岡、後で後悔するのはお前だぜ」









と、どこからともなく現れた宇髄さん。

格好つけてるけど全ての元凶はあんただよ









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継子と師範の勘違い→←師範と継子の花魁

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