その師範、継子が大好き【冨岡義勇】part2

継子と師範の過去1 ページ26

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義勇とAが出会ったのは数年前……







「兄さん!!どうして、私を庇って……！！」









遺されたただ一人の兄を鬼によって殺され、
自分もその鬼に殺されそうになった時

彼が来た。



彼は特徴的な模様を持つ半々羽織をたなびかせ
いとも簡単にその鬼を退治してしまった。









「………兄を、殺されたのか」









コクリと首を縦にふり頷くと
そのゴツゴツとした大きな手を私の頭にのせ









「守ってやれなくて、すまなかった」









と言った。

少し申し訳なさそうにうつむかせるその吸い込まれそうな深い青い瞳から、目が離せなかった。


そして、スタスタと歩いていってしまう彼の裾を少し引き









「私は桂華Aです。あ、あの…お名前は、何ですか、」









突然そんなことを言われても戸惑うだろう。
だが、義勇は律儀にも

鬼殺隊の冨岡義勇


と答えた。









「私を、あなたの弟子にしてください」









彼女の発言に、義勇は目を丸くした









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