その師範、継子が大好き【冨岡義勇】part2

継子と炭治郎のお話 ページ25

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次の日、蝶屋敷にて









「炭治郎いる？」

「あ、Aさん!」

「ねぇ、少し話さない？」









何かを察した炭治郎は、松葉づえをつきながら立ち上がり、

外で話しませんか？と言った。






なるべく二人きりで話したいと思っていたから私としてはとてもありがたい。

こんな気遣いもできるなんてなんていい子なんだろう。



炭治郎、嫁にこない？









「昨日は、ありがとう。炭治郎がいなかったらきっと師範の心を動かすことはできなかった」


「そ、そんな、Aさんが居たからこそですよ!

昨日だけでも義勇さんにとってAさんはとても大事な存在なんだなってことが痛いほど分かりました」









屈託のない笑顔で言うものだから、私も思わずはにかんでしまった。


この子には不思議な力がある。人を惹き付けるような、そんな力が。





家族を殺され、妹は鬼にされて、相当辛い思いをしてきただろうに、

まだこんなにも澄みきった心をしている。




本当に君はすごいよ。私とは違って。



気がつけば私は炭治郎の頭をフワリと撫でていた。









「え………」









私が頭を撫でると、少し困惑した表情になった。
慌てて手を放し、


嫌だった？




と聞くと、首を横にふった









「いえ、俺は長男で撫でられるより撫でる側だったから、撫でられることに慣れてないんです。

でも、たまには撫でられる側になるのも良いですね。」









フワリと笑う炭治郎。









「ねぇ、炭治郎。嫁に来ない？」

「え？」

「いや、なんでもないよ」









そして、その後他愛ない会話を重ねた。









「ところでAさんは、どうやって義勇さんの継子になったんですか？」

「んー、長くなるんだけどね……」









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先に保険をかけておきますと、
作者が一番苦手なのは過去編です。なぜならシリアスが苦手だからです←←


ただでさえない文才がさらに急降下しますので
読みづらくなると思いますがご容赦ください……

継子と師範の過去1→←継子と師範と錆兎とお館様の話

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