その継子、師範が大好き【冨岡義勇】

継子と師範と髪 ページ9

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「………」

「………」









しのぶさんが部屋を去った後に静止が訪れた。
こういう時に先に口を開くのは私だが、

今日はいつもと違った。









「…本当に良かったのか」

「え?」

「継子の話だ」









少し忘れかけていた先程の話が脳裏を過る。









「えぇ。私は、師範の継子でいたいので」

「っ、……そうか」









少し照れたようにそっぽを向く師範が可愛くて
思わずクスリと笑ってしまう。


クスクスと笑っていると不意に師範の手が私の髪に伸び、触れた









「髪……」

「あぁ、上弦に髪を掴まれてしまったので逃げるために切りました。」

「そうか、」














少し辛そうな師範の顔。

どうしてそんな顔をするんですか。たった髪程度で何か大切な物を無くしてしまったかのような

申し訳なさそうな顔をする師範をどうにかしたくて









「この髪型は似合いませんか?」









なんて冗談混じりにおどけて見せると

顔を真っ赤にして、顔を手で覆いそっぽを向いてしまった(無表情は相変わらず)

え、ちょっと師範、それどういう反応なの？










「その、髪型も……」









そこまで言って、なんでもないと言って止めて
しまう師範









「え、凄く気になるじゃないですか、そこで止めるんですか、え？師範!師範!?」









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継子とケガ→←継子と師範という関係

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