その継子、師範が大好き【冨岡義勇】

継子と炎柱 ページ20

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「うむ、元気そうで何よりだ！」









やっとまともな人間が来たとか思ってしまった。


なんというか、
おちょくる訳でも辛辣な言葉を浴びせる訳でもなく普通にお見舞いに来てくれる人。


そして励ましてくれる。元気をくれる人。








私は泣きそうですよ。この２日間お見舞いというお見舞いに来てくれた人はいませんでしたから。


果物まで手にして……









「煉獄さん、大好きです」

「む？どうしたんだ、今日は甘えたい気分なのか?」









私がそんなことを言って

君がまた、珍しいなと言って抱き締めてくれる
煉獄さん。



え、何この包容力好きだわ。

何と言うか









父にしたい。









「君は少し頑張りすぎなようだ。少しくらい休んだらどうだ」

「十分休んでいますよ。それに、早く師範に近づきたいんです」

「冨岡に？」









はい。と言うと、少し考える素振りをして
冨岡に近づいたらどうするんだ？

と問いかけられた。









「師範の、背中を守れるようになりたいんです。今の私では守られてしかいないので」

「ふむ、いい心がけだな!頑張るといい」

「ありがとうございます!」









そんな二人を見守る影が一つ…









「………」









たまたまAの部屋の前を通りがかり“煉獄さん、大好きです”という

Aの声が聞こえ、思わず盗み聞きをしてしまった彼の今の顔はしのぶが見たら思わず引くであろうほど緩んでいた









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継子と恋柱と蛇柱→←番外編:継子と師範とちょこれいと3

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