重岡さんは小瀧が嫌いです。（３）

３１望 ページ32

「眠い」




頭をふるふるっと揺さぶって、

立ち上がったAは、



瞼が何度も上下しとって、危ない。









「部屋、行く」



階段落ちるんちゃうか、て思うくらい。









・









望「ぅわ」


案の定、時折頭ががくっとたれながら、

階段を登って、おれはそれを支えて、









「んー」


もふり、とベッドに倒れ込んだ。









「あー、あんたさー、浮気とか疑ったでしょー」


望「あ、それは、いや」









おれの服の裾をばっちし掴んだA。


「疑うとかさ、ゆるさへんからなー」









望「ごめんなさなぃいい」



なんとなく、仲直りしてしもうた。

っていう、感じで。

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