言えない〜大西流星〜 ページ35
雨が降ってきた下校中。
折りたたみ傘を広げて、家の方向とは逆の駅に向かう。
電話がなった。姉から。
｢流星？雨降ってきたやん、傘無くて帰れへんから駅まで｣
流｢もう来たで｣
駅の東口。
姉を見つける。
流｢Aちゃん、どうせ傘ないやろなって思ったから｣
姉は、えへへと笑っておれの腕にしがみつく。
小さい折りたたみ傘から出来るだけ肩がはみ出ないように。
流｢普通は逆やと思うよ｣
｢うん、出来の悪い姉で苦労かけるわ｣
同じ血が流れてるはずなんやけどなあ…と、呟く、姉。
どきり、と、跳ねる心臓。
流｢雨の日は毎日迎えに行ってもええよ｣
｢それ気持ちはめっちゃ嬉しいけどな？
流星やって友達とか…あ、彼女出来て姉優先しますとか言えへんやろ！｣
流｢彼女なんて出来ひんよ、欲しいと思わへんし｣
｢ええ？思春期やろ？おらんの好きな子｣
姉の笑い方はコロコロ変わる。
鈴みたいだったり、小動物みたいだったり、一緒にいて飽きない人。
流｢いない｣
そう言うのも苦しい。
｢彼女できたらお姉ちゃんに1番に報告ね？約束やで？｣
流｢できたら…な｣
約束。と狭い傘の中で、指切りをした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
瀬揺様
｢あー、ここどういう風に書こうかなぁ｣
と考えて目を瞑ると、たいていそのまま寝ています…
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いちご - 京本大我君と彼女が両方甘えたな感じがいいです。 (2017年6月2日 20時) (
レス) id: cfd7f1c76f (このIDを非表示/違反報告)
めるた(プロフ) - 〜溺れてる〜の五年後2が大好きな者です。毎回、素敵なお話をありがとうございます！ (2017年6月2日 16時) (レス) id: 8dff2debaa (このIDを非表示/違反報告)
ゴリ太郎 - 森本慎太郎君でねぇねぇの続編をお願いします。 (2017年5月27日 11時) (レス) id: f643f0c472 (このIDを非表示/違反報告)
岩橋ラブ - 中島健人のデート系でお願い (2017年5月25日 8時) (レス) id: 1410abe1e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リンリナ
| 作成日時：2017年1月3日 23時
