短編集〜夢遊び〜

香水〜京本大我〜 ページ18

｢なぁにそれ、なにしてるの？｣


樹くんと北斗くんが机に小瓶を沢山広げていたから、それ可愛いねって近づく。

北｢香水嗅ぎ比べ｣

｢香水なんて付けたことないなあ｣

樹｢Aちゃんもつけてみる？｣

これとかいい香りだよ？と樹くんが嗅がせてくれたそれ。本当に、いい香り。

｢いい香りしたら大我くん喜ぶかな｣

シュッと手首に吹きかけようとした香水をひょいと後ろから奪われて、振り返ったら彼がいた。

京｢喜びません｣

北｢あーあ、見つかっちゃったー｣


おいで。と、大我くんが私の手を引く。

京｢あれ付けてもおれ喜ばないよ？｣

｢あの香り嫌い？｣


人のいない美術室まで来て、いすに私を座らせる。ポケットから出したのはまた違う香水。

京｢付けるならおれと同じ香りのにして｣

自分の手首にシュッと吹きかけた大我くんは、
甘い香りにぬれた手首を私の首筋に擦り付ける。香りの上にキスなんて残して。
目線を合わせて離れてく。
空気が肌を撫でる度に大我くんの香りに包まれる。

京｢これ以外、付けさせてあげない｣


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ミツバチ様

本日の会話

私：母の好きな本の新刊出てたよ
母：え、なんで買ってこなかった？
私：もう飽きたって言うかも知らんし
母：言わないよ！買ってこいよ！馬鹿か！明日買ってこいよ！
私：酷い罵倒のされようだぜ、ってか自分で行かないんだ？買ってこいとかいっそパシリじゃ？あ、私パシリ？

完

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