茶番カプリシオ／複数人 ページ13
※ボカロパロ
誰もいない空の被告席
ガラクタだけが集う傍聴席
『さあ、始めましょう。
裁判という名の、茶番を_____』
女の木槌の音が響いた時、この茶番は繰り広げられる
さて、今宵はどんな狂想曲が繰り広げられるのか___？
『神の命により我等は大罪の器を集めている。残りはただ1つ、憤怒の器のみ。さあ、その在りかを知るのならば証言しなさい、"時の魔道士"よ』
裁判という名の茶番を仕切る女、もとい"人形館長"のAはヒラヒラと蝶を辺りに舞わせる"時の魔道士"を指名した。
そんな彼女に魔道士は優しく、妖しく笑う。
「私の名前はエーミール。時を越え、姿を変え、主を変え、もうそれはすでに舞台へ登場しています。……しかし、今の在処は私も知りません。おそらく、彼がカギを握っているはずです」
証言を述べたエーミールの目線は変わらず、人形館長の姿のみを捉えている。
「探せ探せ！アイツを探すんや！」
「右か？左か？あるいは下か？」
「「全てのカギを握っている"冥界の主"を探せ！！」」
『……そこの双子、私語を慎みなさい。今は審議中ですよ』
双子であるコネシマとシャオロンはAの鋭い目つきに怯み、ビクリと肩を揺らした。
「……いつまでこの茶番を続ける気だ？その先では何も得られないだろう」
「自ら罠に落ちたくせによう言うわ。なあ、グルッペン…お前に成せることなんて何も無いやろ？」
"墓場の主人"のゾムは哀れみを込めた緑色の目を細め、"歯車"のグルッペンに皮肉を言う。
色欲、悪食、傲慢、怠惰、嫉妬、強欲、大罪に汚れた器達
各々の歌を奏でる狂想曲は止まらない
神の元を離れ、悪魔へ手を伸ばす我等
ただ、そんな我等にも言いたいことはある
『本当に恐ろしいのは____人間の欲望なんですね』
『さあ、少し情報を整理しましょう。……悪魔の血を引く卑しき男よ、許可するので語りなさい。お前がこの森に来た時のことを』
再びAが木槌を鳴らす。
その音と共に1人男が立ち上がる。
「どうも〜鬱です。僕にはね、変な呪いがかかってるんだ。だからその呪いを解く為に先祖由来の剣を求めてこの森に来たんだよ。てかAちゃん、凄く可愛いね」
勝手に森に入ってきた侵入者だと言うのに、ヘラヘラと笑っていて反省感が微塵も感じられない。
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４６猫 - サチさん» 狂気山脈の動画見た瞬間にこれは書かなくちゃと思い書きました(笑)鬱シャオファンなら見ないと損ですよね！！ (2018年9月2日 14時) (
レス) id: 5195f6436a (このIDを非表示/違反報告)
サチ - すこ、狂気山脈まで！ (2018年8月28日 3時) (レス) id: 31e0349143 (このIDを非表示/違反報告)
４６猫 - ミーさん» 心優しいコメント、本当にありがとうございます！こういったコメントは励ましになるのでこれからも頑張ろうって気になれます。是非是非他のお話も楽しんでいただければ光栄です！ (2018年2月28日 10時) (レス) id: 2e15f71a6c (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 内ゲバパロとても面白かったです!!これから他のお話も読ませて頂きます(*^-^*)応援しています♪ (2018年2月27日 18時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
４６猫 - 硬いパンさん» こんな自分勝手な作者の作品を見てくださって本当にありがとうございます(/ _ ; )作者自身、パロディ物が大好きでいつかこういうのを書いてみたいなと思い実現させてみたんです！ (2017年11月13日 17時) (レス) id: 22100487fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：４６猫 | 作成日時：2017年5月7日 13時
