25話 ページ26
なにを馬鹿なことを言っているのだと騒ぎ立てた。
当たり前だろ?生きてくうえでお金が必要なのに、わざわざ狭き門を通れと?
でも、続けられた話には少し納得した。確かに有名人になれば、流行りに疎いであろう炭治郎でも知るような歌手になれば、会いに来てくれるかもしれない。
『なにより善逸の歌声は綺麗だよ。私は善逸の歌声が好き』
その言葉にハッとした。
“ 善逸さんの歌は綺麗ですね”
そうやって、俺の歌う歌声を嬉しそうに、綺麗なものを見るように聞いていた。Aは時々、こうやって似たようなことを言ったりする。
Aには記憶はない。
だけど、こういう事をされると嗚呼Aちゃんだ。彼女だ。隣に居るんだそう思ってしまう。
「そ、そうかなぁ」
Aちゃんに褒められた時を思い出して、重ねてしまって…顔が緩んだ。
例え変な顔しようが彼女、Aは見慣れているけど。
「でも、どうやって歌手になれと?」
彼女だって歌手の道に行くとしても、歌手デビューが出来るまでが大変だということくらい知っているだろう。
『路上ライブでもしてスカウトしてもらうしかなくない?』
えっ
「ええぇぇぇぇ!?そんな緊張してしまうことを!?無理無理無理無理!!ぜぇっっったい無理!!緊張で死んでしまう!!」
流石にスカウトは無理だろ!!!
『そう…善逸の会いたい気持ちはその程度ってこと』
俺はつい固まった。
『私も無理にとは言わないし、これまで通り?普通に探せばいいんじゃない?』
「……やる」
俺はAに向けて指を指した。
「絶対に誰もが知る歌手になって、テレビに出て見つけてもらう!!!」
流行りに疎いであろう炭治郎や伊之助だって知るくらいの歌手に!!
アタイ日本一の歌手になってやる!!!!
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myu♪(プロフ) - Decemberさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです!友達にこうなったらどう思うかなど聞いたりして、感情表現が分かりやすくできるよう頑張ったのでそう言ってもらえて本当に嬉しいです! (2020年2月20日 10時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
myu♪(プロフ) - スヴィエトゥさん» コメントありがとうございます!嬉しいです! (2020年2月20日 10時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
December(プロフ) - このお話の設定めっちゃ素敵ですね(;_;)主人公に感情移入しやすくて、とても、面白かったです!素敵な作品ありがとうございます!! (2020年2月19日 22時) (レス) id: 8a83f8152c (このIDを非表示/違反報告)
スヴィエトゥ(プロフ) - 面白かったです (2020年2月19日 21時) (レス) id: f033e98427 (このIDを非表示/違反報告)
myu♪(プロフ) - 人形師さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年2月16日 13時) (レス) id: 875cd6e9ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:me | 作成日時:2020年1月29日 0時