最近よくわかんないことだらけなの ページ37
『っは…はぁっ…はぁっ…』
「あー…顔めっちゃトロトロやん。可愛えーな…」
『こんの…ケダモノ…!』
「悪魔やからな」
必死に息を整える私を、愛おしそうに眺めるゾム
すでにぐったりとした私を宝物のように抱え、優しく背中をさする
こいつ…あの後一時間ぐらい離してくれなかったんだぞ…
『っ…これで、満足したでしょ…』
「んー…ま、今回はこれくらいにしとくか。これ以上やったらAがキツそうやし」
『お前の体力底なしかよ…』
「Aがか弱いだけやで」
『そんなことない…』
そう反論した途端、急に視界が暗くなった
ゾムのパーカーを被せられたんだ
『わっ…!』
「んふふ。そんぐらいがちょうどええんよ?
なんも知らんくて、ふわふわしてて、守ってやりたくなる。
Aに汚いものなんか見せんから。
俺だけを意識しててや。大丈夫。何かあったら俺を呼べばええ。どこにいても駆けつけたるから。
その為の所有印やもん。Aは俺のそばにいてくれ。それだけでええから。」
『…っ…いきなりどうした?それに私は人を殺した。もう汚れてる。』
「そんなの汚れた内に入らんよ。ここにいる奴らはAの何倍、何十倍も汚れたことしてきてる。ただそれを見せないだけなんよ。言ったやろ?汚いものなんか見せへんって。みんなAに嫌われたくないから見せないだけやで」
『嫌われたくない…ねえ…』
「まぁ、下心あるやつの方が多いだろうけどな。けどAは俺がちゃんと見とるし。何かあったら俺がぶっ飛ばすから。安心してええよ」
ぎゅうっと抱きしめられて、インナー越しのゾムの腹筋にドギマギしてしまった
なんか、すごい…どうしたこいつ?
急に怖いこと言い始めたと思ったら、なんかよくわかんないし。
厚い胸板とゾムの匂いがするパーカーに挟まれてなんかもうよくわかんなかった。
ただ顔が赤面していたことを指摘されたのは覚えてるよ。くっそ…
855人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pandapanda216(プロフ) - これの続き見たい (2021年2月18日 14時) (レス) id: 9fe8803e94 (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - これの続き(?)のpi君の奴最高ですね!!!!既に!! (2019年8月10日 22時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
音斬湊(プロフ) - 最終回だった…取り敢えず完結おめです!続き読みたいです!番外編か続編希望です!! (2019年8月10日 10時) (レス) id: e231a66eea (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - うわお。まさかの最終回。有難うございました。ほんとに。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
yoru(プロフ) - 面白い!足りない!もっと続きが読みたい!!続編希望めう!!! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リラ | 作成日時:2019年6月4日 20時