《zm》悪魔に「命」拾われました【d!】

眠くはならない悪魔の授業 ページ17

「我々…悪魔という種族は極めて地位が高い種族です。

Aさんの居る人間たちの世界とは近い次元にあり、悪魔…そして同等にして、敵対関係にある《天使》という種族もまたある程度力をつければ人間の世界へ行くことができます」

『天使…へぇ……』



悪魔がいるなら…とは思ってたけどほんとに居たんだね…



「我々の起源は人間世界…つまり地球の生物が自我を持ち始めた頃にこの世界が生まれました。

悪魔はその魂を喰らうために。天使はその魂を守るために……」



めっちゃ敵対関係…生まれた時からそうだったんだ…



「それから、悪魔と天使は二分した世界に別れるようになりました。我々、悪魔の住む世界がココ、魔界。天使達の住む世界は天界…と言うように」

『天界って事は…空にあるんですか？』

「いいえ。名前だけであって、ほとんど同じ大陸に存在します」

『はぁ……』

「天界には天使の他に、妖精…預言者、霊媒師…などなどの人達がいます。妖精以外は元々人間だった人がほとんどですよ。

そして魔界には、悪魔。そして人狼、吸血鬼…それから魔獣なんかがいますね。」

『おおぉ…ゲームの設定みたい…』

「覚えれば楽しいかもしれませんね。それで…ここからは魔術の説明なんですが…」

『っ？！さっきのですか！？』

「ふふっ…そうですよ。魔界では魔獣が、天界では妖精が司っている力で、ちゃんと学べば誰でも使えるようになりますよ」

『へえー…！』



私も使えるようになるのかなっ…？
そんな期待にワクワクしていると、隣からクスクスと笑い声が聞こえた



「んっ…ふふっ…！」

「ちょ、…くくっ……」

『な、なんで笑ってるんですか！』



クスクスとした笑い声はエーミールさんの説明を私と聞いてたであろうショッピとチーノくん。



「だ、だって、さっきあんなに自分の過去を暗そうに話しとったとに…くくっ…めっちゃ目え輝かせて…あははは！」

「ふふふふっ…！めっちゃ楽しそうにエミさんの話聞いとりましたからね…」

『っ〜〜！！』

今度は家庭科？それとも…保健？→←授業のお時間です

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