授業のお時間です ページ16
『…ふうっ…ま、だいたいこんな感じですよ』
「…………」
『ね?つまらないでしょう?』
わたし的にはおもしろおかしく生きてきたと思ってたけど、いざ振り返るとそうでもなかったりした
「っ…そんなことないです!」
バッ!と顔を上げて焦った顔で否定をする
そんなに焦らなくてもいいのに
『…別に死んでしまったものは戻りませんし、今更思い出して泣いたりするほど子供じゃありませんよ。
今だってゾムに拾われたけれど、そのうち彼のお腹の中に収まるんですから。少し命が伸びただけでそう変わりはありません』
捨てようとしたこの命。
拾ったのは彼だもの。私は彼に殺されるなら本望だよ
「…魔界についてはどれくらい知ってるんすか?」
と、一言も喋ってなかったチーノさんが声を掛けてきた
『うーん…吸血鬼や人狼、それから悪魔がいる世界ってことくらい…』
「ほぼ何も知らないに等しいじゃないですか」
「やっぱ説明しといた方がええな」
『別に食べられるんだからいいと思いますけど…』
「……Aさんが思っとる<食べる>と俺らが実際に<食べる>ことはちょっと違うんすよ」
…?どういうことだ……?
「エミさん」
「はいはい。ここからは私の仕事ですね」
パチンッ!とエーミールさんが指を一回鳴らせば、多くの本棚の中から数冊、本が勝手に移動してきた
『な、なにこれ…』
まるで魔法だ…
そりゃ悪魔の国なんだから魔法が使えたっておかしくは無い…けれどこう見てしまうと驚きを隠せないのも事実なわけで
「では、歴史の授業を始めましょうか」
優しくニッコリと笑ってエーミールさんがそう言った
眠くはならない悪魔の授業→←ちっちゃい頃の体験ってトラウマになりがちだよね
856人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pandapanda216(プロフ) - これの続き見たい (2021年2月18日 14時) (レス) id: 9fe8803e94 (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - これの続き(?)のpi君の奴最高ですね!!!!既に!! (2019年8月10日 22時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
音斬湊(プロフ) - 最終回だった…取り敢えず完結おめです!続き読みたいです!番外編か続編希望です!! (2019年8月10日 10時) (レス) id: e231a66eea (このIDを非表示/違反報告)
有(プロフ) - うわお。まさかの最終回。有難うございました。ほんとに。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 809a57d1b1 (このIDを非表示/違反報告)
yoru(プロフ) - 面白い!足りない!もっと続きが読みたい!!続編希望めう!!! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 9724c84fb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:リラ | 作成日時:2019年6月4日 20時