愛おしい君は (ページ10)

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「ヨシノリオッパ！聞いてよ！」

YS「Aどうしたの〜？」

「イェダミがね、ボーカルレッスンしてくれるって言ったの！」

「それなのにハルトが邪魔してきて！」

HR「お前が勝手に行くのが悪いんだろ。」

「なんでハルトに報告しなきゃダメなわけ？」

HR「何お前、そんなにヒョンと一緒に居たかったわけ？」

「そんなこと言ってないでしょ。」

「ハルトこそ、私のこと嫌いなくせになんなの？」

HR「は？」

「だからいつもそうやって冷たいんでしょ。」

「嫌いなら探しに来なくてもほっといたらいいんじゃん。」

HR「あっそ、なら勝手にしとけよ」

そう冷たく言い放って部屋を出ていくハルト

ハルトは不器用すぎるから。

きっと言いたいことを素直に伝えられないんだ。

YS「A、ハルトはAのこと心配してるんだよ。」

「何の心配？昔からずっと私にだけ冷たいんだよ？」

YS「Aもハルトが不器用なこと、知ってるでしょ？」

「それは知ってるけど、ハルトが何考えてるか分かんないから。」

YS「自分の気持ちを上手に伝えるのがまだ難しいんだよ。」

「ハルトの気持ち？」

YS「それはいつかハルトが教えてくれると思うから！ね？」

「あー、私、何も知らないで怒っちゃった、」

YS「大丈夫だよ。ほら、行っておいで？」

「うん、行ってきます、」

YS「仲直りして戻ってくるんだよ〜(笑)」

頼れるお兄ちゃん、になり、Aの背中を押す。

HS「いいの？Aのこと、好きなんじゃないの？」

YS「ヒョン〜、かわいい妹と弟が喧嘩してるんです、ほっとけないですよ！」

全て、大事な弟のためだから、

僕は僕の気持ちにそっと蓋をするんだ。