愛おしい君は (ページ5)

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HR「ヒョン、ヌナから離れてください。」

JK「なんで！ハルトのAじゃないでしょ！」

HR「ヒョンのAでもないじゃないですか。」

「ハルト、オッパが痛そうにしてる。離してあげて？」

HR「なに？Aはジュンギュヒョンが好きなわけ？」

「そう言うことじゃないでしょ〜。てかまた呼び捨て！」

HR「いいじゃん別に、日本に居た時はそれが普通だっただろ。」

「はぁ、ほんとハルトは昔から変わんないね〜」

ああ、やっぱり俺は男として見てもらえなくて、Aにとってはいつまでもかわいい弟でしかないんだ、と自覚する。

このままでは男として見てもらうのは無理だと確信した俺は、

HR「俺だって男なんだけど？？」

そう言ってAの腕を引っ張り、俺の腕の中に引き寄せる。

JK「やー！ハルト！Aを離せー！」

「もう！ばかルト！離して！！」

と、顔を赤くしながら必死に抵抗してくるこの女、ほんと呆れる。

HR「ごめんごめん、手が滑った。」

「ハルトのばか！ほんと嫌い！もう知らない！」

そんな顔で言われても、馬鹿な俺はただ期待してしまうだけ。

まあAにこんなことできるの俺ぐらいだから、と心の中で優越感に浸る。

たとえメンバーでもAに触れているのを見ると、嫉妬で可笑しくなりそうで、自分で自分を保つのに必死になる。

特にジュンギュヒョンはAのことが好きだし、誰よりもAとの距離が近い。

俺もヒョンみたいにAより年上で素直で愛嬌があったら？

現実は厳しくて、この壁を越えるのにどれほどの時間がかかるだろうか。

もしかしたら、と心のどこかで焦っている自分が、

ダサくて、情けなくて、嫌気がさす。

Aのことを一番知っているのは他でもなく俺なはずなのに。