愛おしい君は (ページ4)

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HR「あー、朝からまじでうるさい。」

隣のヌナの部屋から聞こえてくるのはジュンギュヒョンの声

HR「はぁ、またかよ、」

今すぐにでも部屋に突撃してAからヒョンを引き離してやりたい、

けど、そんな勇気などこれっぽっちもなくて。

そんなことしても所詮、ヌナにとって俺はただの弟であって、

「ハルト、オッパに嫉妬してるの？(笑)」とか言って、どうせ俺を子ども扱いするのが間に見えている。

「俺もジュンギュヒョンみたいに素直になれたらな、」

シーンとした静かな部屋に嫌というほどやけに響くため息

おかげで完全に目が覚めてしまった。

顔でも洗いに行こう、と重い腰をあげてベットから立ち上がる。

リビングに入れば、目の前にはAと手を繋いで幸せそうなヒョンと、

ジョンウとジョンファンを見て優しく微笑むヌナの姿

「なにこのヒョン、俺に見せつけてるわけ？」

ただ手を繋いでいるだけ、いつものことだ。

それなのにイライラしてしまう俺は、まだまだ幼稚なんだと自覚する。

いや、好きな人が他の男と手を繋いでいる、そんなの嫉妬するに決まってんだろ。

ジュンギュヒョンの空いている片手をがしっと掴み、

Aからヒョンを引き離す。