閑話２ ページ32
母が大人同士で話をしている間、私と男の子はどうすればいいのかわからず、
ちらちらとお互いを見ては、目が合うと慌てて目をそらす、ということを繰り返していました。
目が合ったときに気づいたのですが、男の子はとてもきれいな金色の目をしていました。
青い髪と相まってとても映えています。
白い肌、びしっとかしこまった上等なお洋服。
絵本で読んだ王子様だと思ってしまいました。
「あ、あの…」
男の子のほうから声をかけてきました。
「は、はい…」
「……」
「……」
その後に続く言葉はなく、お互い沈黙。
その間も頭上で続いている大人たちの会話。
何か話さなければと頭をぐるぐるさせた結果、たどり着いた答えは、名乗ることでした。
「わ、わたしは、A・ベリアル、です。あなたのおなまえは？」
「え、と…イデア…イデア・シュラウド…」
「…いであ、さん。はじめまして…！」
「は、はじめまして…」
勢いのままに話しかけましたが、何とか会話は成立しました。
「き、君は…怖くないの？」
「なにがですか？」
「そ、その…僕の、こと…」
「…？いいえ。」
「ほんとに？」
「…え、と…こえをかけるのは…ちょっとこわかったです。ひととはなすの…にがてで……」
「そう、なんだ。…僕と一緒だね。」
「一緒だね」…その一言が、なんだか暖かく感じました。
エレメンタリースクールに通う歳の近い子たちは、なかなか輪に入れない私を気味悪がって
距離を取る子がほとんどでした。
なんだか、「仲間だね」と言われているような気がして、とてもうれしかったのです。
「いであさんも、ひととはなすの、にがてなんですか？」
「…うん。」
「…いがいです。」
「え…？」
「いであさんみたいな、きれいなかみのひと、みたことなくて…
どこかのくにの、おうじさまかとおもいました。」
「王子様…！？」
「？ちがうんですか？
…だから、きっと、おしろでいろんなひとと、おしゃべりしてるんだとおもいました…」
目を点にして、開いた口が塞がらないイデアさん。
しばらくそのまま固まっていましたが
「…フフッ」
…笑った…
「わたし、へんなこといいましたか？」
「フフッ、ううん、違うよ。…へへ、王子様かぁ…」
恥ずかしそうに、
あのきれいな青い髪で顔を隠しながら、
もじもじと体を動かしながら、
笑うイデアさん。
彼が笑うたびに揺れる青い炎。
まるで晴天の青空のようで、とても綺麗でした……
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白樺葵(プロフ) - エノさん» そして…！！！ご指摘ありがとうございますぅぅぅぅぁぁぁああ！！なんという盛大な誤変換！！！今の今まで全く気付いていませんでした！！すぐ修正いたします！！全世界のリドルファン並びにツイステファンの皆様に深くお詫び申し上げますっ！！ (2021年7月26日 12時) (
レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - エノさん» エノさん！コメントありがとうございます！うぅぅ…そんなお言葉をいただけるなんて…！まだまだこの世界も捨てたもんじゃないですね…(T△T)！ (2021年7月26日 12時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
エノ - このような作品があるなんて、まだまだこの世界も捨てたもんじゃないですね!!!それと、深紅じゃなくて真紅ではないでしょうか？？間違ってたらスミマセン｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡すべての更新作品、楽しみにしてます!!!!(｀･ω･´) (2021年7月23日 0時) (レス) id: 7ef6e5e60c (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» 合作？！？！おおおおお……初めてのお誘いで嬉しいです……！！ただ申し訳ありません…東方全然分からないのです……(--;)どんな作品を作りましょうか？オリジナルとか、知っているジャンルならできる気がします……！ (2021年3月11日 20時) (レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？東方は知ってます？私は、霊夢・チルノ・魔理沙・大妖精が好きです。 (2021年3月11日 18時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年3月5日 15時
