深海の商人７９ ページ47
「…はい？」
「ご自身も素晴らしい能力があるのに…他人から奪った能力で
自分を強く、賢く、美しく見せて…それでアズールさん自身は満足なのかと言ったんです。」
「っ！！！」
気が付けば僕は、Aさんの肩を掴んでソファに押し倒していました。
体中の血が沸くように熱い…
怒り、焦り、核心を突かれたような、ある種の恥ずかしさ…
それらが一気に僕の身体から爆発したような感覚です。
考えるより先に体が、口が動いていました。
「お前に僕の何がわかる！！？デブだの、グズだの、ノロマだの、散々バカにされてきて！！
死に物狂いで構築した『
僕は変わったんだ…！もう誰も僕をバカにしない…ッ！
僕をバカにした奴らの能力で以てして、今度は僕が！あいつらを見下してやるんだ…！」
「…ッ！」
「…ハッ！」
痛みと、僕の剣幕に顔を歪めたAさんを認識してやっと、
僕は己の愚行に気づきました。
「…あ……」
「ア、ズール…さん…痛い、です……」
「っ！す、すみません！！」
慌てて飛びのけば、Aさんはゆっくりと姿勢を正し、
立ち上がりました。
…表情が、どことなく穏やかに見えるのは、気のせいだろうか…？
「申し訳…ありません、取り乱してしまって…」
「いえ…私こそ、あなたが触れられたくないところに踏み込んでしまったようで…
ごめんなさい。」
「……」
「……」
「…あの、」
「それで、警備の仕事なんですが…」
「…え？…あ、あぁ…そうですね……細かいことを伝えていきます。」
その後は、何事もなかったように、さっきの話題には一切触れず、
淡々と業務説明を聞いてくれたAさん。
夜な夜な侵入される可能性も考慮し、Aさんには悪いですが、
今日はオクタヴィネル寮に一泊していただくことにしました。
また、ユウさんやレオナさんに万一連絡を取られないよう、契約終了まで
Aさんのスマホはお預かりすることを了承していただきました。
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あいすまん - 白樺葵さん» ひゃっほい∩^ω^∩ (2021年8月30日 13時) (
レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» そして！そう！！そうなんですよっっ！！満を持して！遂に！待ちに待った！！イグニハイド章が来るんですよ！！もう今日それだけを楽しみに仕事頑張りますから…！！ひゃっほぃ！！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» あいすまんさん！おお！コメント一番乗りありがとうございます！！いやー…いつの間にこんな…１ページにつき2000文字くらいしか入らないからどんどんページ数だけが積み重なってしまって…(汗)今後も頑張ります！よろしくです！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 今日六章きますね！！！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 続編おめでとうございます！今回もコメントは一番乗りをもらいました！！！これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年8月29日 16時
