深海の商人５８ ページ26
おそらく僕たち３人が全く同じことを考えていたのでしょう。
アズールも目を見開いて口をパクパクさせています。
「そ…そうですか……」
「すみません、せっかくお時間を取っていただいたのに…
では、私はこれで…」
「ま、待ってください…！」
帰ろうと席を立ったAさんを引き留めるアズール。
…タダでは帰さないつもりなのでしょう。
「そこまで他人に渡したくないユニーク魔法とは…そんなに危険なんです？」
「……えぇ。」
「そうですか…いえ、こんなおいしい話を断るほどの魔法だというのなら
どんなものかと思いましてね…」
「……」
「せめてどんなものなのか見せていただけませんか？僕はそれで満足ですから。」
「……ダメ、です。」
「…内容を教えてもくださらないのですか？」
「はい。この魔法は、誰にも、教えたり、奪わせてはいけないものなんです。」
「……そうですか…残念です。」
悲しむふりをしたアズールが、俯きながら僕に向けて目で合図を送ってきました。
…すなわち、「聞き出せ」と。
「…では、今回の話はなかったことに。」
「分かりました。…あぁ、Aさん。」
「なんでしょう？」
「この話、ノートの話は広めないでいただけますか？
僕たちも、誰彼構わず話しているわけではありません。
人を選んで声をかけているんです。…いいですね？」
「分かりました。ここだけの話にとどめておきます。」
「ありがとうございます。…ジェイド、Aさんのお見送りをお願いします。」
「かしこまりました。」
扉に手をかけ、Aさんが僕の傍まで来たタイミングで、
「うっ」と、目元を抑えていたがるふりをします。
「どうしたんですか？ジェイドさん…」
「いえ…目に…何か入ったようで…」
「えぇ！？ちょっと見せてください…！」
慌てて僕の目を覗き込むAさん。
…ああ、愚かな人だ…
「…そんなに怖がらないで、力になりたいんです。
…『
「…ぁ…」
しっかり目が合ったところで、ユニーク魔法を発動させる。
小さく声が漏れたと思えば、Aさんの瞳から光はなくなり、
ぼうっとその場に立ち尽くしました。
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あいすまん - 白樺葵さん» ひゃっほい∩^ω^∩ (2021年8月30日 13時) (
レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» そして！そう！！そうなんですよっっ！！満を持して！遂に！待ちに待った！！イグニハイド章が来るんですよ！！もう今日それだけを楽しみに仕事頑張りますから…！！ひゃっほぃ！！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» あいすまんさん！おお！コメント一番乗りありがとうございます！！いやー…いつの間にこんな…１ページにつき2000文字くらいしか入らないからどんどんページ数だけが積み重なってしまって…(汗)今後も頑張ります！よろしくです！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 今日六章きますね！！！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 続編おめでとうございます！今回もコメントは一番乗りをもらいました！！！これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年8月29日 16時
