深海の商人４７ ページ15
「僕が話しかけているのはイソギンチャクたちではなく、貴方ですよ。
オンボロ寮の監督生・ユウさん。」
「はい！？な、なに！？ボクも絞められる！？」
ビョン！と体を跳ねらせたユウさんは、後ろにいるジャックさんの陰に隠れようとしています。
「なぁに、エビみたいにビクッと後ろに下がっちゃって。
エビ……ん〜、小さいから小エビちゃんかなー。」
小エビ…ユウさんもあだ名が決まったようです…
「先輩たちに比べれば大抵の生徒は小さいと思います……。」
「このデカさで２人いると迫力ありすぎだよな……。」
ヒソヒソとエースさんとデュースさんが小声で話しているのは
彼らの耳に入っていないのか、ジェイドさんは改めてユウさんにあいさつした後、
本題を振ってきました。
…曰く、イソギンチャクを生やした生徒たちを自由にすることができる、と。
「「「えっ！！！！」」」
ユウさん以上に大きな反応を示したのは、もちろん現イソギンチャク被害者の
エースさんたちでした。
「もちろん、タダで……というわけにはいきませんが。」
「チッ、それが本題か。ユウにもアイツと契約させようってんだな。」
ジャックさんは相変わらずお二人を警戒していて、
グルル…と唸り声をあげています。
「そんなに牙を剥き出さないで。
陸の生き物はどう猛ですねぇ。」
「オレたちは親切で教えてあげてるだけだよ。ねぇ、ジェイド。」
「ええフロイド。僕たち、悩みを抱える可哀想な人を放っておけないタチでして。」
「ふふふ…」
「クスクス。」
同じ背格好のジェイドさんとフロイドさん。
同じ顔でニヤニヤと笑っています。
「もし、この話に興味がおありなら、夜９時過ぎに『モストロ・ラウンジ』へおいでください。
美味しいお茶を用意してお待ちしています。」
「待ってるねぇ。小エビちゃん。
スナメリちゃんも、約束は今日だよ〜」
「…はい、放課後、お伺いします。」
言いたいことをすべて言い終えたのか、気がすんだお二人は別の席へ移動していかれました。
「…先輩、また行くんですか…？あそこ。」
「…えぇ、私からお願いしているお話ですから。」
「なんか危ねぇ取引持ちかけられてないでしょうね？」
「ご安心を。薬草類の買取をお願いしているだけですから…」
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あいすまん - 白樺葵さん» ひゃっほい∩^ω^∩ (2021年8月30日 13時) (
レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» そして！そう！！そうなんですよっっ！！満を持して！遂に！待ちに待った！！イグニハイド章が来るんですよ！！もう今日それだけを楽しみに仕事頑張りますから…！！ひゃっほぃ！！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» あいすまんさん！おお！コメント一番乗りありがとうございます！！いやー…いつの間にこんな…１ページにつき2000文字くらいしか入らないからどんどんページ数だけが積み重なってしまって…(汗)今後も頑張ります！よろしくです！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 今日六章きますね！！！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 続編おめでとうございます！今回もコメントは一番乗りをもらいました！！！これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年8月29日 16時
