深海の商人１７ ページ34
そして、放課後。
授業が終わってすぐ、私はオクタヴィネル寮へ向かっていました。
…スマホを片手に。
「…イデアさん？聞こえます？」
「もち。僕の方のマイクは切るから、今後僕からの応答はなくなるけど、
スマホはそのままポケットに入れといて。」
「了解です。…では、行ってきます。」
「ん。」
画面に『相手のマイクがオフになりました』という表示が出て、
スマホからは音が出なくなりました。
そのまま胸ポケットにスマホを突っ込み、鏡舎をぬけてオクタヴィネル寮へ入りました。
「うわぁ…」
何度見てもオクタヴィネル寮って綺麗です…
あまり海に馴染みがない私にとって、水中に寮があるというだけでテンションが上がってしまいます。
偽物なのかもしれませんが、サンゴ礁や貝殻などがあしらわれた装飾は
どれだけ見ていても飽きません。
「…お待ちしておりました。Aさん。」
「スナメリちゃ〜ん！久しぶり！元気してたぁ？」
寮の扉を開けると、ホテルのボーイさんのように、同じ顔が出迎えてくれました。
「こんにちわ、ジェイドさん、フロイドさん。アズールさんへの取次、ありがとうございました。」
「こちらへどうぞ。アズールはVIPルームで待っています。」
「スナメリちゃん、アズールとの話が終わったらオレと遊ぼうよぉ〜」
「…アズールさんとのお話次第ですね。」
「あはっそうだね〜」
身長190センチ越えの二人に挟まれつつ、私はVIPルームへ案内されました。
「お待ちしておりました、Aさん。」
「こんにちわ、アズールさん。今日は時間を取っていただきありがとうございます。」
「いえいえ。困っている人に手を差し伸べるのは、海の魔女の慈悲の精神をモットーとする
オクタヴィネル寮生としては当然のこと。…さて今日は、どういったご用件で？」
「えぇ、実は…」
スマホを壊してしまったこと、新しく買い直したこと、代金は母上に払っていただいたものの
私自身が納得いかないため、代金分のお金を手に入れたいことを
簡潔に説明しました。
「…ほう？」
「そこで、モストロ・ラウンジでアルバイトをさせていただけないかという相談です。
目標金額を達成するまでの間でいいので…」
「ふむ…シンプルにお金が欲しいんですね？」
「はい。実家で家事全般はしていたので、調理はできます。…その、人前に立つのは…
できれば避けたいので…キッチンで働かせていただければと思っています…」
「なるほど…」
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雲紋 狂歌(プロフ) - 白樺葵さん» 言い方が親目線(笑)pcはですね。うちのかあいいかあいい白柴に…(^^ゞ まあ、親のスマホとvitaちゃんさえあればツイステも、更新も出来るんで。悲しくなんてっ！ないんですけどっっっっっ!!! (2021年8月26日 20時) (
レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 雲紋 狂歌さん» おぉ！反応早い！(笑)嬉しいです〜♪夢主くんね、いろんな感情にあてられてしんどくなったのかもですね…(汗) アズールとのビジネストークがですか！？カッコイイってよ〜夢主く〜ん (2021年8月26日 17時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
雲紋 狂歌(プロフ) - そして！更新ありがとうございます！ミュートロギアくんどした?!今後が気になりすぎる!!私的にアズールとの会話がなんかカッコよかった(?)です！ (2021年8月26日 13時) (レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 雲紋 狂歌さん» おぉ！ログインおめでとうございます！！しかしなぜパソコンが使えないように…！？ そうそう、昔っからそうで…夢小説という存在を知らなかったころから、映画や漫画を見ると「ここに自分を挿入したらどんな展開になるかな？」と想像するのが好きだったんですよ。 (2021年8月26日 13時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
雲紋 狂歌(プロフ) - 映画の様に…???流石です。_(._.)_ あと！念願のログイン達成！お気に入り登録しておきました!!ひゃっほう！…pc使えなくなりましたが… (2021年8月26日 13時) (レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年7月29日 17時
