閑話４４ ページ12
(→side???)
オクタヴィネル寮談話室にて。
ようやく出そろった各出店の書類に目を通していたアズールは「ふむ…」とため息をつく。
そのため息は、落胆ではなく、満足そうだ。
「本年度のマジカルシフト大会の売り上げは前年度に比べて12％アップですか。上々の結果ですね。」
「でもさぁ〜、今年の大会、オレたちビリから数えたほうが早い順位だったじゃん。」
ソファにだらしなく横になったフロイドは不満げに漏らす。
そんなフロイドの態度は気にせず、アズールは書類をテーブルに置いて眼鏡をクイ、と上げる。
「そんなもの、最下位でなければいいんです。
所詮マジカルシフトなどディスクを追いかけて犬のように庭を駆け回るただのお遊び。
僕たちオクタヴィネル寮が本気になるべきフィールドは――そう。
期末テストです！」
「只今戻りました。…アズール。早速、依頼人から連絡が。」
談話室に入ってきたのは
フロイドと全く同じ顔をしたジェイド。
今日の『山を愛する会』の戦利品を一旦置き、その顔は
部活動を楽しんできたハイスクール生から、ラウンジのスタッフへ変わる。
「今夜、ラウンジに直接お話にいらっしゃると。」
「わかりました。では特別なおもてなしの準備を。
さて、どんなお願いをされるやら。楽しみですね。フフフ……。」
「…それから、もう一点。」
「なんですか？」
先程上げた報告よりこちらが本命だと言わんばかりにくすくすと笑いながら
ジェイドはアズールと目を合わせる。
「イグニハイド寮のAさんからも、近々お話がしたいと、連絡をいただきました。」
「…ほう、Aさんが？」
「なになに？スナメリちゃん、何か困ってるの〜？」
あくまで平静を装うアズールも、口角が上がるのを手で隠さざるを得ず、
先程まで不機嫌を前面に押し出していたフロイドも、
ばばっと身を起こして前のめりになる。
…それほどまでに、Aの存在は彼らにとって興味の対象になり得るのだ。
「さて？詳しい話は僕も聞いていませんので…ひとまずアポイントを取りたいとのことです。」
「へぇ〜」
「…なんにせよ、困っている方に手を差し伸べてこそ、海の魔女の慈悲の精神をモットーとする
オクタヴィネル寮の生徒というもの。早速スケジュールを確認します。」
自身のスケジュール帳を取り出しながらくつくつと笑いをこらえきれないアズール。
それを見てにやにやと笑うジェイド、フロイド。
彼らから逃れられる獲物は、いない。
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雲紋 狂歌(プロフ) - 白樺葵さん» 言い方が親目線(笑)pcはですね。うちのかあいいかあいい白柴に…(^^ゞ まあ、親のスマホとvitaちゃんさえあればツイステも、更新も出来るんで。悲しくなんてっ！ないんですけどっっっっっ!!! (2021年8月26日 20時) (
レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 雲紋 狂歌さん» おぉ！反応早い！(笑)嬉しいです〜♪夢主くんね、いろんな感情にあてられてしんどくなったのかもですね…(汗) アズールとのビジネストークがですか！？カッコイイってよ〜夢主く〜ん (2021年8月26日 17時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
雲紋 狂歌(プロフ) - そして！更新ありがとうございます！ミュートロギアくんどした?!今後が気になりすぎる!!私的にアズールとの会話がなんかカッコよかった(?)です！ (2021年8月26日 13時) (レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 雲紋 狂歌さん» おぉ！ログインおめでとうございます！！しかしなぜパソコンが使えないように…！？ そうそう、昔っからそうで…夢小説という存在を知らなかったころから、映画や漫画を見ると「ここに自分を挿入したらどんな展開になるかな？」と想像するのが好きだったんですよ。 (2021年8月26日 13時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
雲紋 狂歌(プロフ) - 映画の様に…???流石です。_(._.)_ あと！念願のログイン達成！お気に入り登録しておきました!!ひゃっほう！…pc使えなくなりましたが… (2021年8月26日 13時) (レス) id: ba521741cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年7月29日 17時
