序章８ ページ9
「そのタトゥー、格好いいな！」
カリムさんのその一言は、私にとって衝撃でした。
ナイトレイブンカレッジに入学したら、故郷を遠く離れることになるから
もう私を知っている人なんていない。
絶対にこの痣を見られないようにしようと思い、
首元を覆う服を着て、前髪で顔を隠し、時にはケガをしたと偽って包帯を巻き、
なるべく人と関わらないように過ごしていました。
それでも、隠し通すことはできませんでした。
きっかけは覚えていませんが、何かの拍子で痣が露見してしまったのです。
とっさに顔を隠し、しゃがみこんでしまった私に対して
その場にいたカリムさんがかけてくれた言葉は、今までとは全く違う温度でした。
「そのタトゥー、格好いいな！」
「…え？」
「オレもさ！腕にびっしりタトゥーが入ってんだ！ほら！」
そういってまくり上げた白いカーディガンの下から現れたのは
小麦色に焼けた肌の上を這う、蛇のような入れ墨でした。
私の痣よりもはるかに広い範囲に広がるそれを、彼は恥ずかしげもなく見せてくれました。
「お前の肌白いから、よく映えてるよ。綺麗だな！」
「え…あ……」
予想だにしていなかった痣に対する反応と、勢いのすごさに、暫く言葉が出てきませんでした。
綺麗だなどと、初めていわれた言葉です。
「お前、名前は？」
「あ…A・ベリアル、です…イグニハイド寮の、1年生です…」
「そうなのか！じゃあ俺と同じ学年だ！」
ニカッと音が聞こえてきそうな満面の笑み。
「オレ、カリム・アルアジーム！スカラビアの1年だ。よろしくな！」
そういって差し出された手はとても大きく、優しく見えました。
「よ、よろしく、お願いします。カリムさん。」
「ええ〜？同い年なんだから敬語とかさん付けは無しでいこうぜ？」
「えと、…はい…」
「さっそくかよ、アッハッハ！」
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (
レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» ＞星猫さん こんにちわ！知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか？総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(＾＾) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2020年11月9日 22時
