十三話 【有罪無罪編】 ページ18
ずっと暇だっただけなので、一気に飛んで退院の日。
「お世話になりました」
「いえいえ、元気になられて良かったです」
「ありがとうございます」
「気を付けてお帰り下さい」
僕は深くお辞儀をし、帰路に着いた。
「一ヶ月ぶりの我が家だ！」
「お帰り」
妹がどこか上の空で返事をする。
「ねえ。外食って駄目？」
「お財布がもうすっからかん」
「ちぇー」
「じゃ、行ってくるよ」
「え、何処に？」
「言わなかったっけ。津露探偵事務所だよ」
「あぁ。行ってらっしゃーい」
「あ、給料貰ったら少しいいやつ買ってやるよ」
「ホント？楽しみにしてるよ」
「うん、じゃ」
「やあ、待ちくたびれたよ」
どっかで聞いたなその台詞…
すんげーイケメンのくせに中年のおっさんが廃墟でとある高校生を迎え入れる際の台詞だったよな？
著作権って知ってるか？
「なんか、すごい形相だけど？」
「い、いえ。何でもござれ」
「何でもこざれ？」
「何でもないです」
神崎さんは、一呼吸置いてから話し始めた。
「この人が、依頼者だ」
出された写真の中の人物は、20代の男だった。
「この人は、【鶴霜 惺】読み方はつるしも せい。24歳だ」
「この方が、どんな依頼を？」
「実はこの人、最近事件を起こして捕まったんだが」
「はい？！」
「しかし、この人はある奴にこのミステリー？を解いて欲しいんだとよ」
「へえ。それが僕？何故です？」
「さあな。あ、因みに、解けなかったら警察には何も告白するつもりはないってさ」
「へえ。って、ええ？」
危うく、聞き逃すとこだった。
「と、言うことは…？」
「ああ、事件解決は、君の推理に掛かっている！」
爽やかすぎる笑顔で言われた。
その表情から素直に聞けと言われている気がした。
「笑顔で言わないで下さい…」
半泣きである。
「まあ、頑張れ。君なら出来る！」
「む、無理な気がしてきました…プレッシャー半端無いです…」
「諦めんなよ！」
遂にネタが切れたんだなあ、作者。
こんな台詞を使っちゃうなんて。
「諦めたらそこで試合終了だぞ！」
「試合じゃないですし。いい加減にして下さい」
「崖っぷち、だーいすき！」
なんでわざわざ同じ人の言葉ばかり引用すんのかな。
これから【まつおかんざき】って呼ぼうかな…
「とりあえず、本人に会いに行こうか」
「え、ああ、はい」
と言うことで、僕はこれから殺人犯(仮)に会いに行きます。
有 罪 無 罪 編
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こきあ@アホ毛同盟@カオス家族同盟*母(プロフ) - いっつんさん» ありがとうございます！会話はかなり力を入れているので、そう言ってもらえると嬉しいです！これからも頑張らせていただきます！ (2020年8月23日 16時) (
レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)
いっつん(プロフ) - 小説拝見しました！ ミステリー小説は犯人の動機やトリックを考えなければならないので大変ですよね……。ちょっと生意気な妹ちゃんと兄くんのやり取りが可愛くて好きです！ これからも執筆頑張ってください！ (2020年8月23日 15時) (レス) id: 9672a7ee0b (このIDを非表示/違反報告)
こきあ@アホ毛同盟@カオス家族同盟*母(プロフ) - あきさん» あーね…読者観点と作者観点ってやっぱかなり違いがあるんだねぇ………(( (2020年7月23日 18時) (レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - えっとね、せいにぃは好青年感するなぁ。神崎さんは好きよ。京は少しナルシストっぽいところが感じられるんだけどそこ好き。妹ちゃんツンデレだよね、遅くなってごめんよー。 (2020年7月23日 18時) (レス) id: f9bd0e9f58 (このIDを非表示/違反報告)
こきあ@アホ毛同盟@カオス家族同盟*母(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます！！まあ、これからまだ先があるので何とも言えなかったのでしょうが…(笑) (2020年6月28日 20時) (レス) id: 2afde1be33 (このIDを非表示/違反報告)
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