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side否葉
「恋だね。」ズバッ
「本当に、ですか?」
任務後に災藤さんに相談したところ断言されてしまった
「そうだよ。ほら、自分で言っていたことを思い出して御覧?」
「、、、佐疫の事考えると顔が熱くなります。」
「それで?」
「気付いたら目で追ってるし」
「うん。」
「、、、頭が回らなくなります。」
これ、と言いながら先程の任務で失った腕を見せる
「あぁ、佐疫から聞いたよ。佐疫を庇ったんだろう?」
いい事じゃないか、という災藤さんの言葉に首を振る
「おや?」
「普段の僕なら攻撃は弾けたんです。」
我ながら自分らしくないミスだと思った
「惚れた弱みだね。」クスクス
ここからが肝心な相談だ
「僕はどうしたら良いのでしょうか。」
「まぁ、好きならそれなりにアピールしないと。佐疫はモテるからね。」
「僕、恋とかしたことなくて。」
具体的な内容を、と言うと災藤さんは首を傾げた
「具体的な方法、ねぇ。」
人によって違うからこればかりはね、と災藤さんは困り顔になった
「そうですか、、、。あ、長々とすいませんでした。」
「いや、困ったらまたおいで?」
「はい、失礼しました。」
バタン
☆☆☆☆☆☆☆☆
side災藤
「あの否葉が、ねぇ、、、。」
にしても否葉は潔い
普通女の子って誰かに『○○○のこと好きなんだよ。』なんて言わてそうそうに納得しないと思うけど
下手な男よりも雄々しいね
「まぁ、これもあの子の魅力かな?」
コンコン ガチャ
「失礼します、災藤さん。」
「あぁ、どうしたんだい佐疫。」
「あの、否葉に庇ってもらったお礼にアップルパイを焼いたので、試食をお願いできますか?」
「おや、じゃあ現世で買った紅茶を入れよう。」
まぁ、二人はこれでバランスが取れているんだろう
「どうですか?」
「美味しいよ。」
きっと否葉も喜ぶよ、なんて言うと
「そ、そうですか。/////」
良かったぁ、と言うこの子はわかりやすく頬を染めていた
「、、、フフ」
二人がくっつくのもそう遠くないな
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作者名:アスヒ | 作成日時:2017年7月16日 15時