検索窓
今日:9 hit、昨日:1 hit、合計:7,665 hit

30 ページ35

side否葉


「恋だね。」ズバッ


「本当に、ですか?」


任務後に災藤さんに相談したところ断言されてしまった


「そうだよ。ほら、自分で言っていたことを思い出して御覧?」


「、、、佐疫の事考えると顔が熱くなります。」


「それで?」


「気付いたら目で追ってるし」


「うん。」


「、、、頭が回らなくなります。」


これ、と言いながら先程の任務で失った腕を見せる


「あぁ、佐疫から聞いたよ。佐疫を庇ったんだろう?」


いい事じゃないか、という災藤さんの言葉に首を振る


「おや?」


「普段の僕なら攻撃は弾けたんです。」


我ながら自分らしくないミスだと思った


「惚れた弱みだね。」クスクス


ここからが肝心な相談だ


「僕はどうしたら良いのでしょうか。」


「まぁ、好きならそれなりにアピールしないと。佐疫はモテるからね。」


「僕、恋とかしたことなくて。」


具体的な内容を、と言うと災藤さんは首を傾げた


「具体的な方法、ねぇ。」


人によって違うからこればかりはね、と災藤さんは困り顔になった


「そうですか、、、。あ、長々とすいませんでした。」


「いや、困ったらまたおいで?」


「はい、失礼しました。」


バタン


☆☆☆☆☆☆☆☆
side災藤

「あの否葉が、ねぇ、、、。」


にしても否葉は潔い


普通女の子って誰かに『○○○のこと好きなんだよ。』なんて言わてそうそうに納得しないと思うけど


下手な男よりも雄々しいね



「まぁ、これもあの子の魅力かな?」


コンコン ガチャ


「失礼します、災藤さん。」


「あぁ、どうしたんだい佐疫。」


「あの、否葉に庇ってもらったお礼にアップルパイを焼いたので、試食をお願いできますか?」


「おや、じゃあ現世で買った紅茶を入れよう。」


まぁ、二人はこれでバランスが取れているんだろう


「どうですか?」


「美味しいよ。」


きっと否葉も喜ぶよ、なんて言うと


「そ、そうですか。/////」


良かったぁ、と言うこの子はわかりやすく頬を染めていた


「、、、フフ」



二人がくっつくのもそう遠くないな

31→←29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:獄都事変 , 恋愛 , FILAMENT   
作品ジャンル:ホラー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:アスヒ | 作成日時:2017年7月16日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。