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武器庫〜
「此処で武器を選べ。」
「たくさんあるね。」
「いろんな奴が居るからな。」
「君の武器はその刀？」
「あぁ、銘をカナキリという。」
「へぇ。かっこいいけど多分僕に刀は合わないな。獄卒になってから力が上がってるから折りそうで怖い。」
「そうか？」
「なぁなぁ！否葉！武器選んでんの！？」
「平腹か。」
「うるさいのが来た・・・。」
「なぁ！これとかどうだ！？あと、これとか、これとか！！」
「ﾋﾟｷｯ」
表情こそ変わらないものの否葉のこめかみには青筋が浮かび上がってきている。
「なぁ！否葉！」
ﾊﾞｼﾝｯ
平腹が否葉の背中を思いっきり叩いた
「おい、平腹。やりすぎだ。」
「なぁってば！」
斬島の忠告を無視した平腹が否葉にしつこく話かけ続ける
「お前力弱そうだし、このナイフとかどうだ？」
ﾌﾞﾁｯ
何かが切れる音がした。
「武器位静かに選ばせてよ！！！」
ﾄﾞｺﾞｯ
平腹が壁に埋まった。
埋めたであろう、当人は
「・・・あれ？」
自覚がなかったらしい。
「否葉、それは？」
「？近くにあったから反射で掴んだ。」
否葉の手には自身の背丈程は有ろう戦鎚が握られていた。
それを軽く片手で振り回すと
「・・・しっくりする。これにしよう。」
「そうか。決まって良かったな。」
「早く使いたいな。誰かに手合わせを頼もう。」
「谷裂辺りなら、引き受けてくれると思うぞ。」
「なら、早速頼みに行こう。」
「おい！」
「「あ」」
どうやら壁に埋まった平腹は忘れられていたらしい。
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作者名：アスヒ | 作成日時：2017年7月16日 15時
