キュービーロップ

〜きゅっと酸っぱく楽しい恋〜 ページ24

仕事を片付けて表まで車を廻す









聡「A……って、」









緑「んぁ、松島くんこんばんはー！」









聡「神ちゃんさん！」









「ばったり会っちゃって(笑)」









彼女と仲良さげに話していたのは近くのアパレルショップを経営している神山さん









同じく社長で若いから話しやすい









のはいいんだけど……









緑「Aちゃんほんまおもろいわぁ(笑)」









「神ちゃんだって(笑)」









近いなぁ……









ジェラシー←









聡「A、そろそろ……」









「あ、うん！」









緑「ほなまたな？今度ご飯行こか！美味しいお好み焼き屋さんあんねん！」









「行く！」









緑「二人で、な？」









聡「……」









絶対わざとだよ……









“二人で”って強調しながら俺の方見てくるんだもん……









緑「Aちゃんおやすみ！」









「おやすみ！」









これ以上仲良さげに話す二人を見ていたくなくて無言で彼女の手を引っ張る









「ちょ、聡くん？」









彼女を助手席に座らせて車を発進させる









「……怒った？」









聡「怒った」









そう言えば分かりやすく俯く彼女









仕事では凛としていてカッコいいけどプライベートは女の子らしくてすごくかわいい









まぁそのギャップに男はやられるんだよね









主に俺だけど←









「……ごめんなさい」









なんて上目遣いの涙目で謝られたらね









聡「……ずるいなぁ」









「そ、くん？」









不安げな瞳が俺を映す









ちょっといじめたくなる←









聡「今日は別々に寝よっか？Aは俺じゃなくてもいいんだよね？」









「……」









なんて、普段は二人で寝てるけど今日は意地悪









「……やだ」









聡「なんで？でもA俺のこと好きじゃないでしょ？」

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