キュービーロップ

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抱き締められたまま上を向けば久しぶりに見た彼の顔









マ「はぁっ……ほんと昔っから危なっかしいんだから……」









「ま、り……」









『なーに目の前でイチャイチャしてくれてんの？』









マ「……よし、逃げよう！」









「……へ？」









なんてアホみたいな声を出すと同時に腕を引っ張られる









『てめっ、』









普通ならここで不良をやっつけて









“大丈夫だった？”









なんて甘い台詞が飛び出すんだろう









まぁ何回も言うようだけどここは少女漫画じゃない←








彼に腕を引かれるがままに無我夢中で走る









マ「ふぅっ、……ここまでくれば……って、大丈夫？(笑)」









「はぁっ、……はぁっ、……」









マ「ごめん、速かったね(笑)」









「んっ、……助けてくれてありがとう……」









久しぶり過ぎてうまく彼の顔を見れない









また、蓋をした気持ちが溢れてきそうで……









マ「どこも怪我してない？大丈夫？」









「うん！あ、バイトだから行くね！お礼はまた今d……」









何を話したらいいかわからなくて変なことを言っちゃいそうで








無理やり会話を終わらせてバイトに行こうとした








ｷﾞｭｯ









けどまぁ再び彼の香りに包まれる









マ「バイト先どこ？送ってく」









「いい、よ……悪いし……」









マ「体震えてる」









「……」








マ「Aに何かあったら嫌だから、言うこと聞いて？」








「……ん、」








結局バイト先のカフェまで送ってもらうことになって二人で歩く









さりげなく車道から遠ざけてくれたりさらっと繋がれた手がたくましくてドキッとしたり









心臓がはち切れるんじゃないか←









「ついたよ、送ってくれてありがとn……」









マ「寄ってくね」









「へ、」









お店の前で別れるかと思ったらまさかの手を引かれてそのまま入店









桃「いらっしゃいま……どしたん(笑)」









店長の小瀧さんには笑われるし常連のお客さんには









“青春だねぇ”









なんて言われる始末

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