４１個目の歯車 ページ3
「先輩の事嫌いになりそう」
「今まで嫌いじゃなかったんだ？」
「……嫌いでしたね」
「これ以上嫌われる余地なくない？」
「確かに……？？？」
納得すんなよ、と前原先輩の言葉でハッとする。眠いけど軽率に赤羽先輩に流されてはいけない。ここで言質なんて取られて泣くのは私だ。
七人班は私達以外にもあって、結局その席には赤羽先輩も着いてきてしまった。隣の席も回避できなかった。未だニヤニヤしてる莉桜先輩は席を替わってくれる気もないらしい。
ヘッドフォン着けて無視しても良いけど、流石に他の先輩も居る以上出来ない。でもせめて赤羽先輩側の方だけでも塞いじゃ駄目かな、と正面の前原先輩に視線で訴えた。
「お？ どーしたのAちゃん。見とれちゃった？」
「眠いなって思って」
「マジ？ まぁ朝早いもんな。寝たら？ 着いたら起こすし」
「……良いんですか？」
「勿論！」
誰かさんと違って優しいですね、と余計な事は言わずにポケットにしまってたイヤフォンを取り出す。別に音楽がなきゃ寝れないなんて事はないけど、赤羽先輩のノイズが聞こえないに超したことはない。起こされたくない。赤羽先輩側のイヤフォンだけ着けて、適当な音楽をかけた。
「Aちゃんそっち貸して」
「は？ あ、ちょっと」
「あー、確かに寝れそう」
空いていた筈の片方のイヤフォンは何故か赤羽先輩の片耳に収まってる。イヤフォンの所為で頭の距離が余計に近付いた。ホントにこの人は……！
しかし慌ててもきっと赤羽先輩の思うつぼだろう。私は学んだんだ。この人はあたふたしてる私を見て楽しんでるのだと。
それならとふてぶてしく赤羽先輩の腕を引いて、その肩に頭を乗せた。よし、寝る。と強い意志を持って私は瞼を閉じた。
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もものはな(プロフ) - す、すきです…更新はしないのでしょうか… (2021年8月24日 0時) (
レス) id: 1e90973d0b (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 藍玉さん» ぶっちゃけ書きたいです← …完結の仕方も考えなくては…!! (2016年1月19日 17時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - イチゴオレさん» ありがとうございます!!ハァ…受験終わったしなぁ…やっぱり書こうかな… (2016年1月19日 17時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - (名前)ひな玉ねさん» 続き…まあ書きたいなぁ…とか思ってます。 どうしましょうかね…… (2016年1月19日 17時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - カップルになった後のお二人が見たいです！！ (2016年1月18日 21時) (レス) id: 6c0c794829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵
| 作者ホームページ：https://twpf.jp/uranai_aoi
作成日時：2015年12月23日 16時
