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50個目の歯車 ページ12

「……何お兄さん等? 観光が目的っぽくないんだけど?」

「男に用はねー。女置いておうち帰んな」


赤羽先輩の口振りから本当に知り合いではないのだろう。多分。でも元凶は先輩だと思ってる。


「Aちゃん、今失礼な事考えてない? 言っとくけどマジで知らないし俺じゃないよ」

「うわ、バレたのきしょ」

「でもまぁ、目撃者いないとこなら喧嘩しても問題ないっしょ」


ヘラっと笑った赤羽先輩は容赦なく手近にいた高校生の頭を片手で掴み、電柱に打ち付けた。


「きゃぁ……っ!?」


痛そう、なんて先輩の方を見てる余裕なんて勿論ない。
後ろから聞こえてきた悲鳴に体を向ける。

先輩、と私がカエデ先輩に手を伸ばすより速く、後ろから肩を掴まれた。


「え……!?」

「ッぐ……!!!」

「カルマ君!!!」


ガンッと鈍い音がすぐ真後ろから聞こえた。そのまま私の方に体重が乗る。私一人で支える事も出来ず、そのまま赤羽先輩と地面に倒れ込んだ。


「せ、先輩!? 大丈夫!?」

「伏せてて!」


慌てて先輩の下から抜け出そうとするも、すぐに頭を庇われる。

カエデ先輩と有希子先輩の声が遠ざかる中、私は赤羽先輩に庇われ、身動き取れず、その場で凌ぐしかない。ガツンガツンと鈍い音と衝撃が止むのを祈り、必死に目を閉じた。





そのままどれくらい経ったのか。

再び祇園の辺りがしん……と静まり返ったのを見計らってこっそり目を開けた。未だに私の背中には先輩の全体重が乗っていてまともに身動きが取れないけど、大丈夫なのだろうか。

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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業   
作品ジャンル:ラブコメ
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もものはな(プロフ) - す、すきです…更新はしないのでしょうか… (2021年8月24日 0時) (レス) id: 1e90973d0b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 藍玉さん» ぶっちゃけ書きたいです← …完結の仕方も考えなくては…!! (2016年1月19日 17時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イチゴオレさん» ありがとうございます!!ハァ…受験終わったしなぁ…やっぱり書こうかな… (2016年1月19日 17時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - (名前)ひな玉ねさん» 続き…まあ書きたいなぁ…とか思ってます。 どうしましょうかね…… (2016年1月19日 17時) (レス) id: dcc347a630 (このIDを非表示/違反報告)
藍玉 - カップルになった後のお二人が見たいです!! (2016年1月18日 21時) (レス) id: 6c0c794829 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:https://twpf.jp/uranai_aoi  
作成日時:2015年12月23日 16時

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