episode.73 ページ13
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ー監督と話が終わると、夕飯を食べ先にお風呂に入らせてもらった。
お風呂から出ると、部屋着姿でなんとなく庭に出て星を眺めていた。
生乾きの髪だから少し寒い。
あ「...」
『___俺はAが好きだ。』
___十座のあの告白が本当に嬉しかった。
だって私も...十座と同じ気持ちだから。
でも...
「___A。」
あ「...十座。」
すると、十座が中庭へ出てきた。
十「...今日、調子悪そうだったが、大丈夫か?」
あ「うん、もう平気...心配かけてごめんね。」
十「調子が悪い時もある。明日から、また頑張ればいい。」
あ「...」
___言わなきゃ、言わなきゃ、言わなきゃ...
十「...A?どうした。」
あ「___十座。」
私は十座と向き合った。
あ「___ごめんなさい。」
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−十座side−
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ーあ「___ごめんなさい。」
十「は?何に謝ってんだ?」
Aは悲しそうな目をして、俺から逸らす。
どういう意味、だ...?
あ「十座、ごめん...私はあなたの気持ちに応えられない。」
十「...」
それって、つまり...
あ「十座とは、付き合えません。ごめんなさい。」
十「ちょっと待てよ。」
俺は去っていこうとするAの腕を掴み、呼び止める。
十「...なんで、ダメなんだ。」
あ「...」
十「___俺が、嫌いか。」
あ「...!違う!それは絶対にない!」
Aは俺を見つめる。
あ「...十座と同じ気持ち。同じ気持ちで嬉しかったけど、無理なの。___ごめんなさい。」
十「...」
俺は力が抜けAの手を離すと、Aは中へ走って入っていった。
同じ気持ちだけど、無理って...
十「...意味、分かんねぇ。」
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作者名:紗也 | 作成日時:2018年5月21日 10時