episode.72 ページ12
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−監督side−
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ー監「___Aちゃん、どうしたの?病院行くって聞いてたから...何かあった?」
私は監督と部屋へ戻って、向かい合って座る。
監督には今日病院へ行く事を話していた。
あ「...実は___」
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ー祖母『え...先生どういう事ですか?』
宮『Aちゃんの心臓の病気が進行しているんです。』
あ『え、で、でもここ最近大きな症状は...』
宮『それは僕の処方していた薬で症状を抑えてるだけで、中の状態は変わらない。でも、これ以上進行すれば薬は効かない。Aちゃんも感じてる部分はあるでしょう?』
あ『...』
そう言えば、お昼のあの鈍い痛みは...
そういう事だったの。
宮『___すぐに手術をする事をお勧めします。こうしてる間にも、成功率は下がって行ってる。手術をしないと、Aちゃんは...長く生きられない。』
ー監「そんな...」
あ「___ずっと、叶わない夢だと思っていました。でも十座に入らないかって誘われて、劇団に入れて、主演を任されて...本当に嬉しかった。
やっと掴んだものです、簡単に手放せません...」
私は監督の前で正座をし、頭を下げる
監「ちょ、Aちゃん。」
あ「お願いします!千秋楽まで私を舞台に立たせてください!お願いします!」
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作者名:紗也 | 作成日時:2018年5月21日 10時