検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:28,193 hit

127* ページ7










−Aside−












―私たち救護班はみんなが出発すると、大急ぎで準備をしていた。



私は急遽救護班の中で班を分け、後輩たちに指示を出した。



私たちの班は薬を調合していた。



「__Aさん、本当に量はいつもの壁外調査の3倍で薬を作ればいいんですよね?」



「でも、3倍もいりますかね。」



あ「__エルヴィンが言ってた。今回のエレン奪還作戦はたくさんの犠牲者が出るって。

私たちの想像を超えると思っておいた方がいい。

私たちは、運ばれてきた負傷兵を助けなければならない。そんな時に薬が足りなくなったら...救えない。」



私がそう言うと、後輩は二人で顔を見合わせ、頷きまた私を見る。



「Aさん、分かりました!」



「急いで作ります!」



あ「ええ、よろしくね。」



そして私たちは急いで薬を作っていった。











―そしてあっという間に時間が過ぎ、夕日が出ていた。



あ「__できた。」



「間に合いましたね、Aさん。」



あ「うん、二人のおかげだよ。」



私は机の上に並べられた大量の薬瓶を見つめた。



「__やっぱり、いつもの3倍。多いですね。」



あ「でも、これで最悪なケースはきっと避けられるよ。」



「Aさん、Aさんの作ったこの薬...なんですか?点滴用ですか?」



一人の後輩は点滴用のビニールに入った私の作った薬を手に取る。



あ「これは、止血剤だよ。」



「止血剤?」



あ「__出血を止めるために、いつも大量のガーゼを使用してた。でも、ガーゼがいつも足りなくなってしまったから作ってみたの。

まだ...試作なんだけど。」



そう、この薬はまだ未完成品。



出血が酷いねずみやうさぎで何回かテストしてみたけど...6匹中2匹に副作用が出た。



人間には...試してない。



自信はないけど、そんなこと言っている暇ない。



あ「__今回はいろいろ試作品を使ってみようと思う。想定外のことが起こる可能性が高い。

でも、兵士を救うためにはやるしかない。

二人とも...手伝ってくれる?」



私は後輩をまっすぐ見つめる。



「__今更何言ってるんですか。」



「当たり前ですよ、Aさん。私たちになんでも言ってください。」



あ「__ありがとう。」



私が微笑むと、二人は微笑んで頷く。



__救える命は必ず救ってみせる。








128*→←126*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , エルヴィン , 紗也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紗也(プロフ) - 明日さん» いつも本当にありがとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月9日 16時) (レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - これからも応援してます!! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紗也 | 作成日時:2018年11月5日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。