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−Aside−
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―私はずっと、伝えたかったことをエルヴィンに伝えた。
__彼は優しく微笑んでくれた。
彼の笑みを見て、私も思わず笑みを零す。
すると、エルヴィンの目から一筋の涙が流れ、頬を伝う。
あ「__エルヴィン、まだ傷が痛いですか?」
私は彼の涙をそっと拭き取ると尋ねる。
エル「__少しな。しかし、この涙は違う。嬉しくて...きっと出たんだろう。
5年もずっと、君のことを想っていたからな...
__A、愛している。」
エルヴィンはかすかな声で私にそう伝え、頬に触れていた手で私の手を握る。
あ「__やっと自分の気持ちに気づいたんです。もう、知らないフリなんてできない...
私は...あなたのことが好きです。愛しています。」
私はエルヴィンをまっすぐ見つめそう伝えると、またエルヴィンを抱きしめる。
エル「__もう片方の腕があれば、君を...強く抱きしめることができるんだがな...」
エルヴィンは苦笑いするようにそう言うと、私の背に手を添え抱きしめ返す。
あ「__その分私が、あなたを抱きしめるから。」
エル「__。」
あ「__愛しています、エルヴィン。」
抱きしめる手を緩め、彼を見つめてそう伝えると、エルヴィンは『ありがとう。』と口パクで言った。
__そして私たちは顔を近づけると、また口付けを交わした。
さっきのキスよりも、長いキス。
お互いの気持ちを確かめ合うように、何度も何度も。
彼は左手で私を強く抱きしめてくれていた。
私も彼を強く抱きしめ、自分の想いをぶつけるようにキスを繰り返した。
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紗也(プロフ) - 明日さん» いつも本当にありがとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月9日 16時) (レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - これからも応援してます!! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗也 | 作成日時:2018年11月5日 10時