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―緊急救護室へ連れてくると、エルヴィンをベッドに静かに移動させる。



あ「あなたはありったけのガーゼを用意して。あなたは止血剤と麻酔を。その間に私は蘇生術を行うから。

急いで!」



「はい!」



私はエルヴィンの意識が戻るように、蘇生術を行った。



人工呼吸や心臓マッサージ。



何度も何度も繰り返す。



あ「っ__!!」



___お願い、お願いだから...



意識よ、戻って...!!



あ「___エルヴィン、お願い...息をして...!」



「__っ...はぁ、はぁ...」



あ「エルヴィン!!」



蘇生術を繰り返していると、エルヴィンがかすかに息をしだした。



薄く目を開け、また静かに閉じる。



あ「__すぐに治療を始めます。二人とも手伝って!」



「はい!」











―あ「っ...止血はなんとかできたけど。」



私の止血剤が効き、傷口の止血はなんとかできたけど...



あ「__血圧が低すぎる。」



大量の失血が原因で、血圧が安定しない。



このままじゃ...



「__Aさん!今こそあれを使うべきです!」



「保管しておいた、私たちの血液を使うべきです!」



あ「__輸血、か。」



後輩が言うあれとは、念の為に私たちや他の健康な兵士から抜いておいた血液のこと。



輸血というものは、出血が酷い患者に行う医療術。



これがもし成功すれば、輸血を行われた患者の命は助かる。



でも、まだ試作段階。



この輸血は副作用が出たり、その血液が合わなくて拒絶反応を起こし、死に至る可能性もある。



父さんでもまだ...この輸血を使ったことはない。



この輸血で、エルヴィンが死んでしまったら...



「__何をためらってるんですか!!Aさん。試作でもなんでも、やるべきです!」



「そうです!『救える命は必ず救う』、そうでしょう!?エルヴィン団長は、私たちの兵団に必要な存在です!」



あ「__二人共。」



「__Aさんなら大丈夫です、必ず成功します。止血剤も大丈夫だったんですから。」



二人が私を見つめて優しく微笑む。



あ「__。」



私はエルヴィンを見つめる。



____この人を、救いたい...エルヴィンは、私にとって本当に大切な存在。



なくてはならない、大切な人。



あ「__分かった、やるよ。血液を取ってくる!」



「はい!」



私は血液が保管してある部屋へ向かった。



___待ってて、エルヴィン。



必ず助けるからね__!!








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設定タグ:進撃の巨人 , エルヴィン , 紗也   
作品ジャンル:恋愛
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紗也(プロフ) - 明日さん» いつも本当にありがとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月9日 16時) (レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - これからも応援してます!! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗也 | 作成日時:2018年11月5日 10時

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