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−エルヴィンside−
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―私はAに資料を頼むと、団長室へ戻り、残っていた書類に目を通していた。
―『え、えっと...あ、薬草を取りに行って！それで...草で切ってしまって。』
＿＿草であんなに手を切るだろうか。
私はAの絆創膏だらけの手が気になって仕方がなかった。
それに最近のAは可笑しい。
仕事の合間に何かをしているみたいだし、毎日眠そうな顔をしている。
＿＿ちゃんと眠っているのか、彼女は。
壁外調査からまともに話していないな。
ちゃんと話さなければと思うのだが...
エル「＿＿私も仕事に集中しなければ。」
私は書類に再び目を通す。
―『...エルヴィン、伝えないの？彼女にあんたの気持ち。』
＿＿伝えられるわけがない。
伝えたところで、何も...変わりはしないさ。
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−Aside−
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―あ「＿＿どう、かな。」
私はペトラからようやく許可が出たので、ハンカチに刺繍をし彼女に確認してもらっていた。
ペ「＿＿うん！綺麗にできてる！」
モ「最初は言葉に表せないくらい酷かったのに、1週間でここまで...」
あ「モブリット、結構酷いこと言ってるよ？」
ペ「でも本当にびっくり。Aってなんでも吸収するのが早いから、いろいろ教えたくなるよ。」
あ「ペトラが分かりやすく教えてくれたからだよ、本当にありがとう。」
私はペトラからハンカチを受け取ると、自分でも刺繍を確認した。
＿＿緑色の刺繍糸で四ツ葉のクローバーの刺繍をし、ブラウンの刺繍糸で『Erwin』とエルヴィンの名前も刺繍した。
ペトラやモブリットに比べたらまだまだ下手くそだけど...最初に比べたらすごく良く出来たな、自分。
あ「＿＿エルヴィン、喜んでくれるかな。」
ペ「絶対喜んでもらえるよ。」
モ「大丈夫、自信持ちな。」
あ「＿＿ありがとう、二人とも。」
私は二人を見つめ、微笑んだ。
＿＿エルヴィン、早く渡したいよ。
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紗也(プロフ) - 明日さん» ありがとうございます！この章でも楽しんでいただけると嬉しいです！頑張ります (2018年10月18日 19時) (
レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年10月18日 19時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月18日 9時
