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―その日から私は仕事の合間に刺繍の練習をしていた。
ペトラに出来を確認してもらいながらアドバイスをもらい、練習を進めていた。
そのおかげで...
あ「＿＿手がボロボロだな。」
何回も針を自分の指にさしてしまい、私の手は絆創膏だらけだった。
あ「＿＿私も、ペトラみたいに女らしい特技があればいいのにな...」
私は自分の練習用の布を手に取り、自分の刺繍を眺める。
ペトラは最初より良くなったって言ったけど、まだ納得できないな。
早くハンカチに刺繍したい...
―コンコン
ガチャッ
「＿＿失礼する。」
あ「＿＿えええエルヴィン！」
すると、部屋にエルヴィンが入ってきて、私は練習用の布を引き出しに慌てて仕舞う。
エル「＿＿どうした、そんなに驚いて。」
あ「あ、いえ...ちょっと考え事をしていて。」
エル「そうか。この資料を頼みに来たんだが...」
あ「あ、はい。お任せ下さい。」
私は席から立ち上がり、エルヴィンから資料を受け取る。
エル「＿＿その手はどうしたんだ。」
あ「あ＿＿」
エルヴィンに手のことを指摘されると、私は反射的に手を後ろへ隠す。
エル「絆創膏だらけだったが...」
あ「え、えっと...あ、薬草を取りに行って！それで...草で切ってしまって。」
エル「＿＿そうか、お大事にな。では、資料を頼んだ。」
―ガチャッ
バタン
あ「＿＿ふぅ。」
なんとか誤魔化せた...
エルヴィンが部屋から出ていくと、私は椅子に座り込む。
でも...
相変わらずエルヴィンは、あの日からなんだか冷たいな。
あ「＿＿。」
早く刺繍を完成させて、エルヴィンに渡して...ちゃんと伝えたい。
今の私のこの思いを。
早く＿＿。
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紗也(プロフ) - 明日さん» ありがとうございます！この章でも楽しんでいただけると嬉しいです！頑張ります (2018年10月18日 19時) (
レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年10月18日 19時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月18日 9時
