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―あ「＿＿できた！！」
私たちは市場で材料を買うと、調査兵団の施設のキッチンを借り、マフィンを作った。
ペ「＿＿うん、これが一番いい出来ね。」
あ「よかったー！これでエルヴィンに渡せる。」
ペ「無事にできてよかったわよ。普通だったら1時間もかからないのに...3時間もかけたなんて...」
あ「あ、あははは...」
私とペトラは苦笑いし、マフィンを並べているテーブルに目を向ける。
そこには...私が失敗した大量のマフィンが山盛りになっていた。
お昼から始めたのに、完成した頃にはもう夕日が出ていた。
あ「ちゃんと食べるから...安心して。」
ペ「＿＿でもとりあえず良かった。それ、いつ渡すの？」
あ「今日の夜に...エルヴィンの部屋の前で待ってようと思うんだ。」
ペ「そう、喜んでもらえるといいね。」
あ「ペトラも、お互い頑張って渡そうね。」
ペ「もちろん。」
私とペトラは目を合わせ、笑い合った。
＿＿エルヴィンが喜んでくれますように。
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―そして夕飯を食べ終えると、私はエルヴィンが帰ってくるのをエルヴィンの部屋の前で待っていた。
外はもうすっかり暗くなっていた。
あ「＿＿遅いな、エルヴィン。」
エルヴィン、早く帰ってこないかな...
「＿＿A、か？」
名前を呼ばれ、そちらに目を向ける。
そこには、エルヴィンがいた。
あ「エルヴィン！お帰りなさい。」
私はエルヴィンに駆け寄る。
あ「今日も遅かったですね、お疲れ様でした。」
エル「あ、嗚呼...どうした？何か用か...」
あ「あ、はい。これをエルヴィンに届けたくて＿＿」
私がエルヴィンにマフィンを差し出そうとすると、エルヴィンはよろめいた。
あ「エルヴィン＿＿！！」
―バッと反射的にエルヴィンを支える。
エル「はぁ、はぁ...」
あ「エルヴィン、どうしたんですか。」
なんだか様子が可笑しい。
私はエルヴィンをちゃんと立たせるように支え、エルヴィンの額に触れた。
あ「熱い...！！」
すごい熱だ。
早く寝かせないと。
あ「エルヴィン、しっかりしてください！」
そして私はエルヴィンを支えながら、彼の部屋へと入っていった。
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紗也(プロフ) - 明日さん» ありがとうございます！この章でも楽しんでいただけると嬉しいです！頑張ります (2018年10月18日 19時) (
レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年10月18日 19時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月18日 9時
