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−エルヴィンside−
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―燃え上がる診療所から脱出すると、私はAをロヴァート先生の家へ連れて行った。
Aの部屋で、Aをベッドに寝かせた。
エル「＿＿どう、なんですか？先生。」
「＿＿大丈夫、頭の怪我以外問題ない。少し休んでいれば元気になる。」
先生はAの状態を確認すると、頭に包帯を巻き、Aの頭を静かに枕に寝かせる。
「エルヴィン団長、娘を救ってくださり本当にありがとうございました。」
エル「いいえ。Aは...私の大切な部下ですから。」
「＿＿Aは本当にいい人に出逢えました。」
ロヴァート先生は微笑むと、椅子から立ち上がる。
「しかし、酷いことをするもんだ。娘を後ろから殴り放火するとは...憲兵団は本当に何をやっているんだ。」
エル「＿＿先生、診療所の件は...残念でしたね。」
「＿＿大丈夫、また建て直せるよ。それに...命は、燃えてしまってはもう元には戻らない。」
ロヴァート先生は眠っているAの額をそっと撫でる。
「＿＿妻が亡くなった時、私は本当に辛かった。診療所も辞めようかと思ったほど。
しかし...そんな私をAが支えてくれた。
娘がいなくなったら、私は...」
エル「＿＿先生。」
ロヴァート先生にとって、やはりAは本当に大切な存在。
それなのに私は、彼女を調査兵団へ＿＿。
「＿＿エルヴィン団長。Aのこと、よろしくお願いします。」
エル「＿＿ええ。娘さんは、必ず私がお守りします。」
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―そして私は、Aが目覚めるまで椅子に座っていた。
あ「＿＿っ...ん。」
エル「＿＿A。」
Aが目を覚まし、薄く目を開ける。
あ「＿＿エル、ヴィン...？」
エル「＿＿大丈夫か？」
あ「...ここは、どこ...なんですか？」
エル「＿＿君の家だ。」
あ「家...＿＿！そうだ、診療所が...」
Aは慌てて起き上がる。
あ「＿＿！痛...」
エル「A！まだ寝ていなくては...」
あ「いえ、もう平気です。
エルヴィンが、私を助けてくれたんですよね？
＿＿本当にありがとう、エルヴィン。」
Aはそう言い、私をまっすぐ見つめ微笑む。
綺麗なエメラルドの瞳から、目を逸らせない。
＿＿ドクン。
A＿＿。
＿＿バッ
私は何も言わずに、彼女を抱きしめた。
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紗也(プロフ) - 明日さん» ありがとうございます！この章でも楽しんでいただけると嬉しいです！頑張ります (2018年10月18日 19時) (
レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年10月18日 19時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月18日 9時
