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―あ「＿＿あの日から、もうそんなに経つんだ。」
私は席から立ち、窓の近くへ行き、外を眺めた。
あの頃、エルヴィンが私をそんなにも想っていてくれたのは、本当に知らなかった。
あの告白以来、エルヴィンが私に『好き』だと言うことは、一度もなかった。
でも、私のことを大事にしてくれているんだと...彼の行動で伝わる。
悩んでいる時は声をかけてくれて、困っている時は手を貸してくれて、元気がない時はさりげなく励ましてくれて。
＿＿本当に優しい人だ、彼は。
ペトラやモブリット、ハンジは『絶対にAのことが好きなんだよ』と言うけど、
彼に直接聞いたわけではないから分からない。
そして私も...自分の気持ちが変わることはなかった。
何人か他の兵士に想いを打ち明けられても、この想いが揺らぐことは決してなかった。
私はまだ...エリックが好きなんだ。
もう、彼はここにいないのに...
目を閉じ、エリックの顔を思い浮かべる。
あ「＿＿仕事、しなきゃ。」
私は無理矢理エリックを頭の中から消し、作業を再開した。
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―あ「＿＿頼まれていた資料、これで全部です。」
ハ「え！？早くない？これまとめるの大変だったでしょう？」
夕方頃、私は頼まれていた資料をハンジに提出した。
あ「早く片付けられるように、ちょっと頑張りました。」
ハ「この資料2日はかかるのに...よくできたね。」
あ「明日は...出かけるから早めに片付けたくて。」
ハ「ん？どこに出かけるの？」
あ「明日は、父さんの診療所を手伝いに。」
ハ「あ、もうそんな日か！忘れてた。」
＿＿私は月に一度、父さんの診療所を手伝いに行っていた。
明日はその日なので、今日中に資料をまとめてしまった。
あ「＿＿じゃあ、私はこれで。明日の準備しなきゃ。」
ハ「お疲れ様。明日はいつ頃帰ってくるの？」
あ「夜には帰ってきます。」
ハ「分かった。明日、気をつけて行ってきてね。」
あ「ありがとう、ハンジ。」
私は微笑んでお礼を言うと、ハンジの部屋を出た。
そして明日の準備のために、自分の部屋へと向かった。
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紗也(プロフ) - 明日さん» ありがとうございます！この章でも楽しんでいただけると嬉しいです！頑張ります (2018年10月18日 19時) (
レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年10月18日 19時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月18日 9時
