欅坂メモリー

欅って書けない　初登場 ページ7

Aside

「は…じめまして。神奈川県から来ました、14歳、中学2年生の冴木Aです」

照明眩しい……じゃなくて。
なんでこんなところにいるんだ、私。
そして向こう側に座っている人たちは何なんだ？
女神か？女神なのか？

何回か顔を合わせたことはあるけど、いまだに眩しすぎて見れない……。

「えー、14歳、中学2年生！と言うことですが…どう？菅井は。キャプテンとして」
「嬉しいです。若い子が入ってくれるって言うのが…興味持ってくれたんだな、って」
「そっか、中2だもんね。若いなぁ…(笑)」
「それにしても堅苦しい！ガッチガチですね(笑)」

澤部さんにそうつっこまれる。

『なんか、ちょっと…凄い初めてです、こんなに緊張したの』
「大丈夫、あんなこと言ってる姉さんたちも、最初はこんなだったから」
「誰だっけ？トランペット、ブハブハ鳴らしてたの」

その言葉に、上村さんが恥ずかしそうに手を上げた。
……天使。

「で…特技が、VTRでも言ってましたけど…ピアノ？」
『はい。えっと、オーディションのときも少しだけ弾かせていただきました』
「…あっ！あの子か！ピアノ弾いてた子たしかにいたわ！びっくりしましたよ、あれは」

土田さんが見てくださっていたみたい。

「なに？あれって、聞いただけで弾けるの？」
『あ、はい、一応…』

おぉ〜、って、声が上がる。

「じゃあ早速なにか弾いてみてよ」

そう言われて、用意されていたキーボードの鍵盤に手をかけた。

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