欅坂メモリー

おもてなし会 ページ15

Aside

武蔵野の森総合スポーツプラザで行われる、おもてなし会。

それぞれ部活動に別れて特技を披露する。
私は音楽部。

『ピアノ4重奏だって』
「ね。どうなるんだろう」

井上とそう話してたけど、本番ではなんだかんだうまくいった。
私はソロでも世界には愛しかないを弾かせて頂いて。

そしてもうひとつ楽しかったのは、むちゃぶり演劇部。
二人一組で2分間のアドリブ演技を披露するというもの。
私はゆみねぇとペアで、放課後の図書室で、最後にハイタッチして笑い合うというお題。
オチまでなかなかたどり着けなくて、無理やりつなげ。
よく覚えてないけど、ゆみねぇが、
「やっと本が見つかった！ありがとう！イェイ！」
って半ばやけに叫んでハイタッチして爆笑で終わらせたような気がする。

そして、とうとう最後はミニライブ。

裏で円陣を組む。

「最終日、後悔しないように、最高のものを届けましょう！せーの！」

まつりちゃんがそう言って、みんなで言葉を続ける。

謙虚、優しさ、絆！
キラキラ輝け欅坂、46！ハイ！

お互いに背中を叩きあって、舞台に出る。
セットリストはこれ。

Overture
サイレントマジョリティー
ガラスを割れ！
Nobody
青空が違う
僕たちの戦争
手を繋いで帰ろうか
アンビバレント
風に吹かれても

【アンコール】

W-KEYAKIZAKAの詩

私は サイレントマジョリティーでセンターをさせていただき、青空が違うに参加する。

ミスもなくて、曲の感じを精一杯表現できたと思う…わかんないけど。

夏鈴センターのNobodyは本当に美しくて、後ろで踊りながら、私ももっと頑張らなきゃな、とか思ったり。

いろんな刺激を受けた4日間だったな…。

「お疲れ様。どうだった？」

ライブがおわって、椅子に座ってボーッとしてると、みんなが集まってくる。

『楽しかった、単純に』
「ね！」
「尾関さんいなかった？居たよね？」

唐突にそんなことを言い出すのは璃子。
全然気が付かなかった。
その時、控室の扉が開いた。

「居たよー！お疲れ様！」

入ってきたのは、尾関さんと菅井さん。
慌てて椅子から立ち上がる。

「これ、良かったら。差し入れなんだけど…オレンジゼリー」
「「ありがとうございます！」」

みんなで頭を下げる。

「…どうでしたかね、パフォーマンス…」
「大丈夫でしたか？」

不安でいっぱいで、思わずそう聞くと、微笑んでくれるお二人。

「すごかった…私達のときよりもレベルアップした感じで」
「欅坂46は、もっともっと成長できるね、って話してた。私達もすごい刺激受けたよね！」

本当に、ありがとうございます。

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