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アニバーサリーライブ ページ13

Aside

3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE。
そのレッスンが、本格的に始まった。

専属のダンサーさんについてもらって、一つ一つの動きをこなしていくのだけれど、やっぱり今までそういう経験をしてこなかったからきついんだよな…。
それに比べて、一期生さんたちはやっぱり覚えるスピードが早い。
すごいなぁ、と思いつつもはやく追いつかないとだから、必死になって練習の毎日。

そして今日も一期生さんとの合同レッスン。
……早く来すぎた私。
誰もいないよね…さすがに。
そう思ってドアをのぞくと…あれ…音がする。

『………あ』
「…!(ぺこ)」

そこにいたのは…平手友梨奈さん。
まともに顔を合わせたのは初めてで、緊張する。
あ、自己紹介。

『二期生の冴木Aです。よろしくお願いします…』
「あの…えーっと……」

なにやら記憶を探っているらしい平手さん。
考えている顔が可愛い…じゃなくて。

「あ、ピアノの子!」
『はいっ…』
「そっかぁ…すごいなぁ、って思ってました。あ、平手友梨奈です」
『はいっ…』

だめだ…はい、しか出てこない。

「ごめんね、ちょっと練習したくて…早く来てたんです」
『あ、全然…どうぞ!』

私、あの平手友梨奈さんと喋ってるのか。
あー、頭がパンクしそう。

「その…わからない、ところとかあったら一緒に練習しませんか?」
『あ、えっと…この、クルってして、ぴょんってするところが苦手で…』

だめだ、語彙力。
でも伝わったのか、うん、って頷いてくださった平手さん。

「こうして…もっと足をひきつけたほうがいいかも…」
『こう…ですか?』
「そう、そこから回転して…うん、それ」
『ありがとうございます』
「…あの、わからないところとかあったら全然…もっと聞いていいから…。入った時期とか関係なくて、みんなで欅坂だから」

その言葉がなんだかすごく真剣で、思わず深く頷いた。
すると、平手さんがふっ、と微笑む。

「……可愛い」
『へ』
「…ふふ、妹みたい」
『いや、あの』

頭をわしゃってされて、びっくりする。
まさか平手さんにこんなことをされる日が来るとは。

「タメ口でいいし、呼び方も、平手さんじゃなくていい」
『え、いやいや…』
「平手さん呼び、やだ…」

やだ、って言われても(笑)。

『じゃあなんて呼べばいいですか?(笑)』
「友梨奈?」
『無理ですって!』
「じゃあ、てち?」
『それもちょっと…』
「…てち先輩」

先輩(笑)。

『…それならいいですよ』
「やったぁ!」

ぴょんって効果音がでそうな感じで飛び跳ねる、てち先輩。
なんだこのギャップは。

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星空鈴(プロフ) - てちLOVEさん» うわぁ、ありがとうございます!そう言っていただいて本当に嬉しいです。更新頻度はゆっくりですが、これからもよろしくお願いします(_ _) (2019年10月16日 18時) (レス) id: 7f9dcff7be (このIDを非表示/違反報告)
てちLOVE - いつも楽しく読ませていただいています。すごく可愛いメンバーと夢主ちゃんに癒されてます!更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください。応援しています!! (2019年10月12日 21時) (レス) id: bf4928b3fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星空 鈴 | 作成日時:2019年9月27日 18時

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